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カテゴリ:羽生結弦

 フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第5戦ロシア杯(16日、モスクワ)男子ショートプログラム(SP)で、ルール改正後の世界最高得点で第3戦のフィンランド大会を制した羽生結弦(23)=ANA=は、世界最高得点を更新する110・53点で首位。ファイナルを除けば自身初となる同一シーズンのGPシリーズ2連勝へ好発進した。

 羽生は3位までに入ればシリーズ上位6人によるGPファイナル(12月6~8日、バンクーバー)進出が決まる。友野一希(20)=同大=は82・26点で4位だった。17日にフリーが行われる。

 敬愛する元全米王者ジョニー・ウィアー氏(34)のかつての演目「秋によせて」に乗った羽生は、冒頭の4回転サルコーを丁寧に跳ぶと、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も軽やかに成功。基礎点が1・1倍になる演技後半に得点源となる4回転-3回転の2連続トーループは、着氷をこらえて決めた。フィンランド大会の106・69点を上回った。

 今季のフリーは2006年トリノ五輪男子王者のエフゲニー・プルシェンコ(36)=ロシア=の演目をアレンジした「Origin」。憧れる先輩の母国でのGP。ロシア杯も4度目の出場で、ルール改正後の世界最高得点をたたき出したフィンランド大会以上の演技を目指す。 



 男子SPが行われ、日本から羽生結弦が出場し、今季世界最高を記録したフィンランド大会のSPを上回る110・53点をマークした。従来の今季最高は106・69点だった。

【写真】羽生 演技を終えた表情が全てを物語る

 自身が憧れる元全米王者のジョニー・ウィアー氏が演じたプログラム「秋によせて」で、冒頭の4回転サルコーを着氷。3回転アクセルは余裕を持って降りた。4回転トーループ-3回転トーループも美しく決めた。

 友野一希は自己ベストの82・26点で4位につけた。冒頭の4回転サルコーで軽度の回転不足があり、この要素では得点を伸ばせなかった。3回転-3回転はこらえ、3回転アクセルでは2・51点の加点を得た。スピン、ステップもまとめ、従来のSP自己ベスト81・63点を上回った。

 2位はモリス・クビテラシビリ(ジョージア)で89・94点。羽生とは20・59点差がついている。3位はアレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン)で82・33点。



 ◇フィギュアスケートGPシリーズ第5戦ロシア杯第1日・男子SP(2018年11月16日 ロシア・モスクワ)

【写真特集】羽生、世界最高110・53点で首位発進!友野は4位

 フィギュアスケートのGPシリーズ第5戦ロシア杯が16日、モスクワで開幕し、今季GP2戦目となる羽生結弦(23=ANA)は男子ショートプログラム(SP)で110・53点をマークし、首位発進した。GP初戦だった3日のフィンランド大会で記録したルール改正後の世界最高得点を更新する演技で順調な滑りだし。日本男子初のGP10勝目と自身初のGPシリーズ連勝を狙う。

 最終滑走となる12番目で登場した羽生はSP曲「秋によせて」に乗って、4回転サルコー、トリプルアクセル(3回転半)、4回転―3回転の連続トーループの3つのジャンプに挑んだ。連続ジャンプの後半に少し体勢を崩したものの着氷。GPフィンランド大会でマークしたルール改正後の自己ベストで世界最高得点だった106・69点を更新した。

 シニア挑戦1年目の10年に7位となり、翌11年にGPシリーズ初優勝したのは、このロシア杯だった。原点ともいえる場所で新たな羽生伝説を紡ぐ。

 モリス・クビテラシビリ(ジョージア)が89・94点で2位、アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン)が82・33点で3位、友野一希(同大)が82・26点で4位だった。



<フィギュアスケート:GPシリーズ第5戦ロシア杯>◇16日◇ロシア・モスクワ◇男子ショートプログラム(SP)

【写真】演技する羽生結弦

フィギュアスケートGPシリーズ第5戦ロシア杯は16日、ロシア・モスクワで男子ショートプログラム(SP)が行われ、五輪2連覇の羽生結弦(23=ANA)は110・53点と自身の世界記録を更新して首位発進した。

4度目のロシア杯。11―12年シーズンにGP初勝利を挙げ、昨季は初めて4回転ルッツに成功した。「このリンクにもいろんな思い出がある」。羽生にとって特別な地で、思いを込めて滑った。

日本人最多のGP10勝目に王手をかけた。17日のフリーでは自身初のGP連勝、そして5度目の優勝が懸かるGPファイナル(12月6日開幕、カナダ・バンクーバー)進出を決める。



 【モスクワ大前仁】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、ロシア杯は16日、当地で開幕し、男子はショートプログラム(SP)で平昌冬季五輪金メダルの羽生結弦(ANA)が110.53点をマークし、首位に立った。羽生はGPシリーズ第3戦・フィンランド大会で自身が記録したルール改正後の世界最高得点(106.69点)を更新した。



 冒頭の4回転サルコージャンプが、今季世界最高得点への号砲だった。4・30点の出来栄え点(GOE)を引き出した羽生結弦(ANA)の完璧な着氷に、会場が一気に沸き立つ。歓声を追い風に、ステップもスピンも全て最高のレベル4を記録。隙のない演技で、息をのむようなショートプログラム(SP)を完成させた。

【写真】男子SPの演技を終えた羽生結弦=角野貴之撮影

 グランプリ(GP)シリーズ今季初戦は、2週間前の第3戦フィンランド大会だった。この時も、今季世界最高得点をマーク。だが、SPを終えた羽生は満足していなかった。「ジャンプの出来に関して、まだできるところがたくさんあった」。だから、今大会のテーマは明確だ。「(SPもフリーも)あの時以上のものを見せられるように」

 鍵は、「休憩に力を入れた」という羽生の述懐にある。フィンランド大会後に調子を落としたが、練習の密度を自分で考えて調整し、復調を遂げたという。「良い経験をさせてもらった」。言葉通り、「あの時以上の」演技には王者のすごみがのぞいた。唯一、後半の連続ジャンプがわずかにぐらついたが、「ノーミスと胸を張って言えるくらい。この構成では実質ほぼマックス(の点数)」。普段は自分に厳しい23歳は白い歯をこぼした。

 「本当に、このリンクにはいろんな思い出がある」と語る通り、会場のモスクワ・メガスポルトには、特別な記憶が詰まっている。シニアデビュー2年目の2011年11月、16歳だった羽生がGPシリーズ初制覇を飾ったのが、この場所だった。あれから7年、今回が4度目のロシア杯だ。今回優勝すれば、節目のGP通算10勝目(ファイナルを含む)。高橋大輔(関大ク)を抜き、日本男子単独最多となる。

 17日のフリーには、ファイナルを除けばGPシリーズ自身初めての連勝もかかる。だから、気は抜かない。「SPとフリーをそろえて、なんぼ。そろえられるように、明日またしっかり」。表情がまた、引き締まった。(吉永岳央)


■「結果としてノーミス」

〈男子SP首位の羽生〉 「まあなんとか、結果としてノーミスと言っていいのではないか。準備段階で反省点があって、不安が大きかったので、できてよかったとほっとしている」



 男子SPが行われ、日本から羽生結弦が出場し、今季世界最高を記録したフィンランド大会のSPを上回る110・53点をマークした。従来の今季最高は106・69点だった。演技後、テレビ朝日によるインタビューに「今回は自分の中ではパーフェクトとは言えない出来ではあるので」と、まだまだ改善点があることをうかがわせた。

【写真】演技を終えた羽生 はじける笑顔で魅了

 冒頭の4回転サルコーで出来栄え点「4・30」を獲得。続く3回転アクセルを余裕を持って決め加点は「3・31」、4回転トーループ-3回転トーループも加点は「3・12」。ステップ、スピンはすべてレベル4と、完璧といっていい内容だった。得点が発表された瞬間は何度も頭を下げ、自分でも拍手をして結果を喜んでいた。

 その後のインタビューには「結果としてはノーミスというような形として言っていいんじゃないかなと思える出来なので、ちょっとホッとしています」と心境を語った。

 ただ、6分間練習や過ごし方の点で反省点があったといい、「今回は自分の中ではパーフェクトとは言えない出来ではあるので。今回、今の反省点を明日へ向けて使いたいなと思います」と語った。



 ◇フィギュアスケートGPシリーズ第5戦ロシア杯第1日・男子SP(2018年11月16日 ロシア・モスクワ)

【写真特集】羽生、世界最高110・53点で首位発進!友野は4位

 圧巻の演技だった。今季GP2戦目となる羽生結弦(23=ANA)は男子ショートプログラム(SP)でルール改正後の世界最高得点を更新する110・53点をマークし、首位発進した。

 「何とか結果としてノーミスという出来。ほっとしている」 。後半に組み込んだ4回転―3回転の連続トーループの後半に着氷で少し体勢を崩しかけたものの、ほぼノーミスの素晴らしい演技だった。今季、GP初戦となったフィンランド大会でマークしたルール改正後の自己ベストで世界最高得点だった106・69点を3・84点更新。2位に20・59点の大差をつけた。

 ただ、「自分の中ではパーフェクトと言えない出来。反省点を明日につなげていきたい」と向上心をにじませつつ、「明日、プルシェンコさんに向けて頑張りたい」。日本男子初のGP10勝目と、自身初のシリーズ連勝が懸かるフリーを見据えた。



 ◇フィギュアスケートGPシリーズ第5戦・ロシア杯第1日(2018年11月16日 モスクワ)

【写真特集】羽生、世界最高110・53点で首位発進!友野は4位

 男子SPで羽生結弦ANA)が110・53点をマークし、首位発進した。今月上旬のフィンランド大会でマークした106・69点を3・84点更新する世界最高得点に「頑張れたかなと思う」と話した。

 報道陣との主なやりとりは以下の通り。

 ―きょうのサルコーは。

 「スコア以上に自分の感覚がすごく良くて、公式練習もできなかったしフィンランドでもできなかったけど、降りた足でカウンターしたり自分でも納得できるようなトランジションの方につなげられたので、すごく満足している」

 ―初めてステップ、スピン全てレベル4を獲得した。

「このプログラムで(初めて)取れたので良かった。ステップに関しては取れる想定はしていた。若干心配なところがあって、それがフィンランドに出た。しっかりこの1週間の間に体調を整えながらできたかなと思っている」

 ―最後、どんなことを考えた?

 「あんまり覚えていない。とりあえず今回、準備段階であまり集中できていなかったりとか、気合は入っているけど、ちょっと空回りしているとか色々あったので、ある意味いい経験をさせてもらった。その状態でもサルコーとトーループの構成ではノーミスすることができるんだな、とある意味での自信になったり。毎年毎年、毎試合毎試合いろんなことを感じて、いろんなことを学んでこられている。いまだに新鮮な気持ちで試合に臨めている」

 ―点数について。

 「目標はとりあえず106点。フィンランドと同等くらい取れれば自分的には満足かなと思っていた。頑張れたかな、と思う。トーループがグラついているので、もっときれいに跳びたい」

 ―演技とスコアのギャップはあったか?

 「今回のルールはGOE取れてなんぼと思っているので、レベルも取れたしGOEも取れ始めているし、いい傾向」

 ―何点までいける?

 「実質ほぼMAXじゃないかな、この構成では」

 ―構成を上げる予定は?

 「まだフリーがきれいにできていないので、まずは自分の中でSP、フリー揃えてなんぼ。しっかり揃えられるように、あしたに向けて何とかしたい」

 ―美しいところまでいったか?

 「ジャンプに集中しようと思っていたけど、どっちかというと表現にふった試合だった。指先だとか表情だとか、1つ1つの音の感じ方を大事にしたSP。自分の中でも評価できる。これがずっと続くかと言われたら難しいけど、表現面に関してはすごくうまくできた」



 「フィギュアスケート・ロシア杯」(16日、モスクワ)

 男子SPが行われ、平昌五輪で66年ぶりの五輪連覇を成し遂げた羽生結弦(23)=ANA=は、今季世界最高を記録したフィンランド大会のSPを上回る110・53点をマークし、首位発進した。従来の今季最高は106・69点だった。友野一希(20)=同大=は82・26点で4位につけた。

【写真】演技で魅了 はじける笑顔で魅了した羽生

 全ての要素を大きな加点がつく出来栄えで成功。スピンやステップも全て最高評価のレベル4を獲得した。試合後の会見の前にジャッジペーパーを確認した羽生は「ありがたいなと思いながら見ています。とりあえず今のルールはGOEを取れてナンボ。いい傾向だと思う」とにっこり。「これが実質ほぼマックスじゃないかなと思う。この構成では」と話し、サルコー、トーループ、アクセルのジャンプ構成ではほぼ限界まで完成度を高められているとした。

 今後、さらに難度の高いジャンプ構成へと変更する可能性について問われると「まだフリーがきれいにできていないので。自分の中で、SPとフリーそろえてナンボだと思っている」ときっぱり。「しっかり調整して、明日に向けてなんとかしたい」と前を向いた。
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 中国・上海で開幕したフィギュアスケートの世界選手権に出場する羽生結弦選手が、空港で着けていた「日の丸」のマスクが話題となっている。

【写真】高機能マスクを製造する工場内の様子

 その正体は、愛知県の中小企業が開発した花粉症対策の高性能マスク。羽生選手のため特別に用意したわけではなく、社員の思い入れからあしらった「日の丸マスク」が発売前の〝非公式〟商品だったため、ちょっとした波紋も呼んでしまっているのだ。

 3月23日、上海の空港に降り立った羽生選手は、大会2連覇に向けた気合を感じさせる鋭い目つき。しかし、その顔の下半分は白い大判のマスクで覆い、報道陣の呼び掛けにも無言のまま、急ぎ足で迎えの車に乗り込んだ。

 その姿がテレビやネットニュースなどで流されると、ファンはマスクに付いていた「日の丸」に注目。「日の丸のマスクってだけで羽生くんの決意がわかる」「あれは日本メーカーのもの?」などの声がネット上を行き交った。

■ 「まさか羽生選手が使ってくれるとは…」

 人一倍、驚いたのは愛知県豊橋市に本社を構えるメッシュ製造業「くればぁ」の中河原毅専務(35)だ。「まさか羽生選手が使ってくれるとは…」と戸惑いながら「間違いなく、うちの製品です」と明かす。

 同社は50年前に小さな縫製会社として創業。主に工場の作業着などを手掛けていたが、「頭を使って賢く(クレバーに)生きよう」と説く先代の父を追う中河原専務が、100ナノメートル(1万分の1ミリ)単位の超高精度メッシュを応用したマスク開発に乗り出した。6年前の発売時はほとんど売れなかったものの、中国でPM2.5などの大気汚染が深刻化した一昨年ごろから徐々に売れ始め、今は国内外から注文が殺到する。

 繊維技術を生かして、表面に静電気を発生させない独自加工などを施したマスクは、新型ウイルス対策にも有効だという。昨年は西アフリカで流行したエボラ出血熱の感染予防のため、約1万枚のマスクをアフリカ諸国に無償提供。ギニア大使から感謝状が贈られた。

 昨秋、こうした話を聞きつけたスポーツ関係者から「花粉症に悩む選手のためにマスクを作ってほしい」と依頼を受け、新たな商品開発に着手。花粉症を研究する埼玉大学の研究者の協力を得て、60ナノメートルという微小な花粉アレルゲンを99%シャットアウトしながら、独自の形状や素材で息苦しさを感じさせず、100回ほど洗って再利用できる新商品を作り上げた。

■ 「応援のメッセージとして日の丸を付けた」

 価格は従来品と同程度の1枚9000円前後に設定、一般発売日を3月29日に決めた上で、依頼したスポーツ関係者に数十個を先行販売していた。中河原専務は「特に誰と聞いていたわけではないが、日本を代表するプロアスリートにも使ってもらい、それをみんなで応援しようというメッセージを込め、社名とともに日の丸を付けた」。その1つが羽生選手の手に渡るとは、思いもよらなかったと話す。

 重度の花粉症という話もある羽生選手だが、なぜあのマスクを選び、どう使っていたか、詳しくは分からない。ただ、「テレビで見る限り、何度も洗って使ってくれているようだ」と中河原専務は見る。同社がスポンサーというわけではないので、あくまで個人の判断のはず。しかし、問題はあの「日の丸」だった。見ようによっては、「日本代表」の公式的なグッズだと思われてしまう。

 日本スケート連盟に聞くと、「愛知のメーカー製とは知らなかったが、すでに問い合わせなどを受けている」とした上で、「あくまで羽生選手が個人的にしていたようだが、連盟の選手は公の場で日の丸やJAPANなどがあしらわれた(非公式な)ものは誤解を招くため身につけないことになっている。今後は慎むようにと羽生選手サイドに指導した」と明かした。

 重要な大会の直前であり、競技以外の部分で騒がれ、羽生選手の演技に影響が出ることは誰しも避けたい。ただ、波紋が広がってしまっていることは事実だ。

■ 月に100枚生産するのが精いっぱい

 「羽生選手は悪気なくつけてくれたのだと思うが、問題になったとしたら申し訳ない。当社としては羽生選手を利用して売るつもりはまったくない」と中河原専務は釈明する。すでに同社の商品だと特定したファンが予約を入れているようだが、50人ほどの従業員で1点1点手作りするので、月に100枚生産するのが精いっぱいだという。

 羽生選手は27日夜にショートプログラム、3月28日夜にフリー出場を控える。汚れた空気も雑音もシャットアウトして、最高の演技を見せてくれることだろう。



 上海で開催されているフィギュアスケート世界選手権で羽生結弦選手(20)は日本選手初の連覇に挑む。

日の丸マスクの画像はこちら

 腹部の手術、右足首のねんざ明けの状態に注目が集まる一方、上海浦東空港で着用していた日の丸マスクがちょっとした話題になっている。

■「マスクほしい」という声も

 2015年3月23日、上海入りした羽生選手は、空港ロビーで待ち構えていた報道陣の問いかけに無言を貫き、足早に車に乗り込んだ。しかしニュース映像を見ていたファンは、マスク左ほほ部分に小さくあしらわれたな日の丸を目ざとく見つけ、

  「マスクすごい。日の丸だ!」
  「気合い入ってそう!」
  「それにしても特殊そうなマスクだな...」

とネットですぐさま話題を集めた。選手団公式マスクだと思った人もいて、「マスクほしい」という声も上がった。

 しかし日本スケート連盟によると、このマスクは公式のものではなく、「個人的に使用しているもの」と説明する。そもそも過激派組織「イスラム国」の事件を受け、海外遠征する選手には「日の丸」「JAPAN」などのデザインがあるウェアの着用は避けるよう通達している。そのため今回のマスク着用で、連盟は羽生選手に注意を行ったという。

マスクは1個1万1980円、約100回まで洗って使用できる

 実はこのマスクは、メッシュ素材メーカー「くればぁ」(愛知県豊橋市)の製品だ。日の丸には着用するアスリートたちへの応援が込められているそうで、3月29日の一般販売に先駆けて、以前から問い合わせがあったアスリートらに先行販売していたものが羽生選手の手に渡っていたようだ。

 同社専務取締役の中河原毅さんによると、羽生選手の着用に気が付いたのは、ほかの客からの問い合わせがあったからだという。複数のアスリートから注文があったことは把握していたものの、そのうちの1つが羽生選手のスタッフからだったとは知らなかった。「まさか使ってくれているとは思わなかった。従業員にファンも多く、みんなで喜んでいます」という。

 マスクは1個1万1980円となかなかの値段だが、鼻の高さやアゴ下までの長さに合わせたオーダーメードで生産され、約100回まで洗って使用できる。テレビを見て、「何度も洗って使ってくれている質感でした」と喜んでいる。

 すでに注文は殺到しているが、手作りのため1か月で約100個の生産が限界だそうだ。同社にとっては思わぬ話題となったわけだが、「羽生選手を広告塔にするつもりはありません」とし、羽生選手が連盟から注意を受けたことを気にしている様子だった。

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 フィギュアスケートの世界選手権は25日、上海東方体育中心で開幕する。日本勢初の連覇を目指すソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(20)=ANA=は初練習でトーループとサルコーの2種類の4回転ジャンプに成功。昨年末の腹部手術とその後の右足首捻挫からの回復をアピールした。閻涵(19)=中国=と激突して負傷した、昨年11月の中国杯で起きた悪夢を払拭(ふっしょく)する。

 何度でもよみがえる。まるでターミネーターだ。頭から流れる血で赤く染めたあのリンクに、羽生が帰ってきた。黄色い声援を浴びながら因縁の銀盤に立つと、そっと氷を触ってから勢いよく滑り出した。驚異的な回復力で、この日の公式練習では2種類の4回転ジャンプを跳んだ。

 「戻ってきたなというか、いろんなことがあったが、やっとこうやって皆さんの前に立って演技する覚悟ができるコンディションになった」

 昨年末に「尿膜管遺残症」の手術を受け、腹部を4センチ切った。2週間の入院後、約4週間は自宅で療養。初めて体にメスが入り、「筋肉の感覚に誤差があった」という。焦って練習する中で右足首を負傷。また2週間動けず、一時はこの舞台に「立てないかも」と危機感を抱いた。

 本格的な練習に打ち込めたのは3月に入ってからだったという。万全ではない状況で、不運の始まりだった上海決戦に臨む。「思い出さなくはない」とトラウマをぬぐい去れたわけではないが、逆境を力に変える生き方が真骨頂だ。

 「きょう滑った感じで『こんなこともあった』と思ったが、皆さんが思っている以上に全然気にしていない。僕にとってあれは過去。今できることをまず今やりたい」

 あの事故の後、立て続けにアクシデントに見舞われた。幾重もの困難を乗り越えて迎える大一番。完全復活で周囲の雑音を封じ込める。


 プリンスが因縁のリンクに立った。25日開幕のフィギュアスケート世界選手権に出場する羽生結弦(ゆづる、20=ANA)が24日、公式練習に参加。今大会は昨年11月8日、中国選手と激突した中国杯と同じ会場で行われる。136日ぶりに同じリンクで滑り、サルコーとトーループの4回転ジャンプに成功。昨年末の腹部手術、練習再開後の右足首捻挫の不安も払拭(ふっしょく)した。

 リンクに立った瞬間、あのシーンがフラッシュバックした。昨年11月の中国杯の男子フリー直前練習で、中国選手と激突。「思い出さなくはないですよ。こんなこともあったんだなって」と明かした羽生は、「でも」と続けた。「皆さんが思っている以上に気にしていない。中国杯は中国杯、世界選手権は世界選手権。あれは過去なので」。悪夢を振り払うように、公式練習でサルコー、トーループの4回転ジャンプを立て続けに決めた。

 昨年末、「尿膜管遺残症」と診断され、腹部の手術を受けた。体にメスを入れるのは初めての経験だった。「へそのところを4センチ切った」。2週間の入院、4週間の安静を経て2月に練習を再開したが、今度は右足首を捻挫。さらに2週間の休養を強いられ、今大会に向けた本格的なトレーニングは3月に入ってからスタート。出場できない不安を感じたこともある。今も右足首にはテーピングは欠かせない。完調ではないが、「演技できるコンディションになった。そこが幸せだなと思う」と笑みを浮かべた。

 ソチ五輪を制した羽生は、中国でも大人気だ。その一挙一動に、公式練習に訪れたファンから黄色い歓声が上がる。練習を終えると、中国人女性ファンが「ユヅー、アリガトゴザイマシタ」と日本語で絶叫。一礼してリンクを去る際には、大きな拍手に包まれた。練習では転倒もあったが、「本番じゃなくて練習での失敗なので。いろんなものが見つかって良かった」と手応え十分。男子ショートプログラムは27日、フリーは28日に行われる。日本人初の連覇に向け、プリンスがコンディションを上げていく。

 ▼中国杯での激突 14年11月8日、GPシリーズ中国杯男子フリー直前の6分間練習で、羽生と閻涵が正面衝突した。仰向けのまましばらく動けなかった羽生は頭と顎から流血。頭に包帯、顎にばんそうこうをつけて強行出場し、5回転倒しながら合計237・55点で2位に入った。翌9日に緊急帰国し、精密検査の結果、頭部挫創や右足関節捻挫など5カ所負傷していた。


 フィギュアスケートの世界選手権は25日に中国・上海で開幕する。日本選手初の2連覇を目指すソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20)=ANA=が24日、当地での公式練習に初参加し、トウループとサルコーの2種類の4回転ジャンプに成功。昨年末の全日本選手権以来約3か月ぶりに公の場で滑った王者が、昨年末の腹部手術とその後の右足首捻挫からの回復をアピールした。男子SPは27日、女子SPは26日に実施され、男女フリーは28日に行われる。

 昨年11月のGPシリーズ第3戦中国杯で中国選手と激突し、頭から流れる血で赤く染めたリンク。あの事故をきっかけに、今季の羽生は腹部手術、右足首捻挫とアクシデント続きだった。幾重もの困難を乗り越えて迎える大一番。

 「戻ってきたなという気持ち」

 黄色い声援を浴びながら因縁の銀盤に立つと、そっと氷を触ってから勢いよく滑り出した。

 昨年末に尿膜管遺残症の手術を受け、腹部を4センチ切った。2週間の入院後、約4週間は自宅で療養。初めて体にメスが入り「筋肉の感覚に誤差があった」という。焦って練習する中で右足首を負傷。また2週間は動けず、一時はこの舞台に「立てないかも」との思いもよぎった。本格的な練習に打ち込めたのは3月に入ってからだったと明かした。

 3連覇を飾った全日本選手権以来、約3か月ぶりに公の場で滑った羽生は、驚異的な回復力で、この日は2種類の4回転ジャンプを跳んだ。テーピングはしているが「こうやって滑ることができている。自分の中ではまったく問題ないと思っている。不安はない」と強気な言葉が並んだ。

 25日の開会式にゲストスケーターとして参加する06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏(ロシア)が会場を訪れ、将来性豊かな選手として真っ先に羽生の名前を挙げた。公式練習を見守り「彼は自分のスタイルを持っており、素晴らしい未来がある」と手放しでたたえた。

 中国杯の悪夢が消えることはない。それでも「皆さんが思っている以上に気にしていない。あれは過去」と言い切った。日本人初の連覇に挑む大会。20歳の五輪王者は、逆境を力に変える覚悟に満ちている。


フィギュアスケート世界選手権の開幕を翌日に控えた3月24日(火)の男子公式練習、羽生結弦がリンクサイドに現れた瞬間、リンクの空気は一変した。

【写真を見る】あの事故が起きたリンク。羽生結弦はいつも通り氷に手を触れ、練習を開始する

ファンやメディアが期待と不安を抱きながら見守る緊張感の中、羽生はどこまでも冷静だった。時折笑みを浮かべ、普段通りに滑る。スケーティングで体を温めてから、ジャンプ練習に挑んだ。

ところが、である。ジャンプがいつもと違う。トリプルアクセルは全く回転が足りていない。トリプル+トリプルにおいてもいつもの美しい軸が取れない。やはりまだ復調していないのか。

そう思った矢先にオーサーコーチから指示が出た。なんと基礎のスケーティングの確認をし始めたではないか。世界選手権の公式練習だ。

練習終わりにスケーティングで締める選手は多いが、ジャンプ練習の途中にスケーティングの確認をする選手など見たことがない。

しかし、これには大きな意味があった。自主練習を続けていた羽生。スケーティングに狂いが生じていることをオーサーコーチはすぐに見抜いたようだ。メインリンクの氷の感触を確かめる意味もあった。そして再開したジャンプ練習で、羽生のパフォーマンスは一変!

あの羽生特有の細くて美しい軸が復活し、カウンターからのトリプルアクセルも完璧にこなす。数回に渡るトライの後、4回転トゥループも見事に着氷してみせた。

試合本番前にメインリンクで練習する機会はこの日のみ。失敗しても笑みを見せ、ジャンプの入りのタイミング、目標とするフェンスの位置を丹念に確認する姿が印象的だった。

羽生はすでに本番を見据え、緻密な計算を立てて練習していたのだ。そして練習の後半では4回転サルコウにも挑んだ。

1度目は失敗したが、2度目で着氷!この日、4回転ジャンプはトゥループを2回、サルコウを1回の合計3回成功させた。初日の公式練習においてここまでのパフォーマンスを見せるとは…想像を遥かに超えたでき栄えだ。

練習後の取材、まず羽生が口にしたのは感謝の言葉。「ここまで戻って来られました。皆さんの前に立って演技を披露する、その覚悟ができました。2週間の入院、4週間の自宅療養、そして練習再開後に捻挫をしてしまい、再び2週間の休養期間がありました。本格的な練習を始められたのは3月の初めです。ここまで来られたのは周りの皆さんのサポートのおかげです」。

手術では、腹部を4cmほど切り、腹筋の感覚にズレが生じたことが捻挫の一因ではないかと分析。ここ数カ月間で羽生を襲ったアクシデントの数々を考えれば、通常ならば長期休養しても不思議ではない。それらをすべて乗り越え、傍目には無謀な挑戦にも思える今回の調整過程を、羽生はどこまでも冷静に取り組んでいた。

「ここはあの事故が起きた会場ですが、僕は皆さんが思うほど気にしてません。中国杯は過去のこと。今は目の前の世界選手権に向けて、自分ができることをしていきたい」。

そして、「今は、スケートを滑れることがうれしい、楽しい」と続けた。これこそ、ファンやメディアが待ち望んでいた言葉だ。

世界選手権は長丁場の戦いであり、練習のできが良かったとはいえ、本番はまた別の話。小塚崇彦のように本番までの調整過程と割り切り、この日は軽めのジャンプ練習に留めた選手もいる。

初日から全開の調整を行った羽生の判断がどういった結果をもたらすか、それはまだ分からない。それでも王者としてのスケートを初日から披露した姿勢に、敬意を表したい。

デニス・テンとの一騎打ちが予想される今回の世界選手権。100%の状態ではないかもしれないが、羽生自身が決断し、取り組んできた挑戦の意味を、演技を通して見せてくれることだろう。ショートプログラムは27日(金)の夜。羽生結弦から目が離せない。【中村康一】



 【上海=勝俣智子】フィギュアスケートの世界選手権が25日、中国・上海で開幕する。

 24日は公式練習が行われ、日本選手初の2連覇に挑む羽生結弦(ANA)が、優勝した昨年12月の全日本選手権以来、約3か月ぶりに公式の場に姿を見せた。

 23日は公式練習を休んだ羽生は、この日が開幕前に本番のリンクを使える最初で最後となった。昨年11月の中国杯、フリー直前の6分間練習で衝突のアクシデントがあったのと同じ会場。「思い出さなくはないが、気にしていない」と言い、会場の感覚を確かめるため、4回転や連続3回転ジャンプに何度も挑んできれいに着氷した。

 ただ、ショートプログラム(SP)の曲をかけた練習では、冒頭の4回転ジャンプで転倒し、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)でも着氷が乱れた。昨年末に腹部を手術。「2週間の入院、4週間の自宅安静」を経て練習を再開直後、右足を捻挫した。「ちゃんとした練習を再開したのは3月初め」というブランクの影響にも思えるが、羽生自身は「いっぱい時間があったので不安はなく、右足も問題ない」と否定した。

 男子のSPは27日、フリーは28日に行われる。


 フィギュアスケートの世界選手権が25日、中国・上海で開幕する。27日にショートプログラム(SP)がある男子では、昨年末の全日本選手権以来の復帰戦となる羽生結弦(ANA)が2連覇をめざす。26日にSPがある女子は、12季連続で守ってきた出場3枠を守れるかが焦点だ。フリーは男女とも28日にある。

【写真】世界選手権に向けて練習をする無良崇人=白井伸洋撮影


 羽生は24日夜、公式練習を行った。公に滑りを披露したのは、全日本選手権以来、約3カ月ぶり。会場のリンクは、11月の中国杯の公式練習中に閻涵(イエンハン、中)と衝突した因縁の場所だ。

 SPの曲をかけた練習では4回転で転倒し、トリプルアクセル(3回転半)もバランスを崩した。一方、曲をかけない時に2種類の4回転を決める場面もあった。練習後、「全日本からの3カ月間、色々あったが、演技する覚悟ができるコンディションになった。幸せだった」と語った。


 【上海時事】フィギュアスケートの世界選手権は25日、中国の上海で開幕する。24日は本番リンクで公式練習が行われ、2連覇を狙う男子の羽生結弦(ANA)、女子の宮原知子(大阪・関大高)らが氷の感触を確かめた。

 羽生は曲をかけた場面ではジャンプでミスがあったが、終盤に2種類の4回転を着氷。腹部の手術と右足首捻挫が重なり、調整遅れも懸念されていたが「滑ることができているので自分の中では問題ない。練習で追い込んできた」と話した。

 全日本選手権覇者の宮原は初舞台でやや緊張の色を見せながらも「調子はすごくいい。楽しく伸び伸びと滑りたい」と明るい表情で話した。

 男子の小塚崇彦(トヨタ自動車)、無良崇人(HIROTA)、女子で初出場の本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)、不振から巻き返しを期す村上佳菜子(中京大)も入念に調整した。

 ショートプログラムは女子が26日、男子が27日にあり、フリーは男女とも28日に行われる。 


"初ものコレクター"が順調なスタートを切った。フィギュアスケートの世界選手権(中国・上海)が25日に開幕。故障続きだったソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20=ANA)は、24日の公式練習で復調をアピールした。

 久々に公の場で口を開いた羽生は「戻ってきたな、というか、久しぶりでこんなにメディアに囲まれ、緊張している。やっとこうやって皆さんの前に立って演技する覚悟ができるコンディションになった。まずそこを幸せだと思っている」と、前向きに語った。

 上海入りする前、日本スケート連盟の小林芳子強化部長(59)が「ストレスやプレッシャーに押し潰されないよう、守ってあげたい」と羽生の状態を明かさなかったことで、状況が良くないのかと思われた。しかし、この日の公式練習ではトーループ、サルコーと2種類の4回転ジャンプを成功させ、仕上がりは上々だ。

 昨年11月の中国杯で中国選手と衝突し流血。昨年末に腹部手術、今年に入って右足首を捻挫と困難な状況が続いた。それでも主要大会は絶対に休まず、タイトルを獲得してきた。「彼は日本人初、世界初といった大きな記録に魅力を感じる選手」(日本スケート連盟関係者)。体調を心配されても結果を出し、GPファイナルでも日本人「初」連覇を達成した。今大会も日本人「初」の世界選手権連覇というタイトルがかかるとあって、持ち前の精神力で乗り切れそうだ。

 この日は、衝突という悪夢があった昨年の中国杯以降、初めて同じリンクに立った。「思い出さなくはない。今日滑った感じで『こんなこともあった』と思ったが、皆さんが思っている以上に全然気にしていない。僕にとってあれは過去」とキッパリ。大会の主役は揺るがない。
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[23日 ロイター] - 上海で25日に開幕するフィギュアスケートの世界選手権で、2014年ソチ五輪金メダリストの羽生結弦は日本人選手では初の連覇、さらにけがからの完全復活を目指す。

羽生は昨年11月の中国杯、フリー直前の練習で閻涵(中国)と激突。頭部とあごを負傷したが、強い気持ちでフリーの演技に臨み、銀メダルを獲得した。

昨年末、尿膜管遺残症との診断を受け、腹部の手術を受けた羽生はこの3カ月間、地元仙台で静養。トロントで暮らすブライアン・オーサー・コーチからは遠距離でのやりとりで指示を受けてきたという。

同じくオーサー氏の指導を受けているハビエル・フェルナンデス(スペイン)はライバルでもある羽生について、「彼の練習を見ているだけでも勉強になる。彼は疲れているときでも素晴らしい滑りができる」とし、「それを思い出すことがモチベーションになっている」と語った。
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 上海世界選手権の開催を1週間後に控えた3月18日、羽生結弦が出場の可能性が濃厚であることが発表された。

 試練というものは、乗り越えられる人間のところに行くのだろうか。この1年間の羽生を見ていると、そう思わざるを得ない。

 11月の中国杯での衝突事故から立ち直り、12月にはみごとに二度目のGPファイナルタイトルを手にする。これで全快か、と思われたのもつかの間だった。

 12月末に全日本で三連覇を果たした後、GPファイナル時から悩まされていた腹痛のため精密検査を受けた羽生。結果は尿膜管遺残症という珍しい病気で、即日手術を受けた。2週間の入院と1カ月の安静が必要とされていたが、練習開始後に今度は右足首を捻挫と報道された。

「万全ではない中で、挑まなくてはならない」

 一体どういう状況なのか。メディアも自粛ムード気味で、これまでそっと様子を見守っていたが、3月18日、日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長が、出場する見通しであることを発表。「少しずつ練習量を増やし、最終調整を行なっている」と語った。

 詳しい練習内容などには触れず、「万全ではない中で挑まなくてはならない。気持ちよく氷の上に立てるように見守ってあげたい」とコメント。過剰な報道でプレッシャーを与えるようなことは避けてほしいことを匂わせた。

 11月は中国杯で衝突事故の後、怪我をおして出場したことに懸念を示す声も大きかった。世界選手権の会場は、中国杯が行なわれたのと同じアリーナである。再び万全ではない体で、あえて挑むのは本人の強い意志なのだろう。

 まだ次の五輪まで3年ある。五輪連覇を狙う羽生にとって、今季の世界選手権は、何が何でも守らなくてはならないタイトルではない。最終調整してみた上で、怪我をこじらせるという可能性があるのなら、引くという決断をする勇気も持って欲しいと切に願う。

タイトルを狙うテンとフェルナンデス。

 羽生の体調がよくわからない現状、彼以外で優勝候補の筆頭はカザフスタンのデニス・テンと、スペインのハビエル・フェルナンデスだろう。

 テンはシーズン前半は不調でGPファイナル進出も逃したが、2月の四大陸選手権ではSP、フリーとも素晴らしい演技でISU史上3番目に高いスコアを出した。

 「デニスは好不調はあるけれど、ノーミスで滑ったら間違いなく高いスコアは出る。彼はそういう意味で怖い選手です」

 3度目の欧州選手権タイトルを手にしたハビエル・フェルナンデスは、ライバルについて聞かれるとそう答えた。テンが四大陸で出した289.46は、フェルナンデスが欧州選手権で出した262.49よりも25ポイント以上の開きがある。

 もっとも二種類の4回転を持っているフェルナンデスが、フリーで4回転を3度きれいに成功させたら、もっとスコアは伸びるだろう。いずれも、メダリスト候補であることは間違いない。


小塚は?

 無良崇人にとっては2年ぶり3度目、小塚崇彦にとっては7回目の世界選手権となる。

 今シーズン、表現力もめきめきと伸びた無良は、前回の8位からどこまで順位を上げられるか、楽しみだ。今シーズンはGPファイナル進出も経験し、世界のトップスケーターの一人として自信もついたことだろう。

 小塚は、全日本選手権で見せたようなフリーを再現できれば、メダルを手にすることも不可能ではない。

 2011年銀メダリストであった彼が、表彰台に返り咲いたら感動的なカムバックとなる。パトリック・チャンが休んでいる今シーズン、スケーティングの質では彼の右に出るものはいないといっても過言ではない。長所をぞんぶんに生かして、堂々とした演技を期待したい。

まだいる! 他のメダリスト候補たち。

 忘れてはならないのは、ロシアのマキシム・コフトゥン、そしてセルゲイ・ボロノフである。

 昨年4位と惜しいところでメダルを逃したコフトゥンは、SPから2回、4回転を入れてくるジャンパー。大技の全てを成功させたら、今年こそ表彰台に上がるかもしれない。

 27歳のベテラン、ボロノフは今シーズンGPファイナルで3位に入り、まだ世界のトップクラスで戦う力があることを証明した。

 また、アメリカ勢も油断ならない。今年が初出場となる、新全米チャンピオンのジェイソン・ブラウンは、4回転は持っていない。だが豊かな表現力があり、ノーミスで滑ればかなりスコアを上げてくる。

 地元中国の選手たちも、メダルを狙ってくるだろう。

 昨年7位だったハン・ヤン(閻涵)は、四大陸選手権で3位に入賞して調子を上げてきている。ホームアドバンテージを利として完璧な演技を滑りきったなら、他の選手の演技によっては表彰台のチャンスがある。

 サプライズがあるか。

 それとも強豪たちが順当に守るか。

 今年もエキサイティングな世界選手権になりそうだ。

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