大阪税関は19日、2019年上半期(1~6月)の全国のタピオカ輸入量が前年同期に比べ約4.3倍となる4471トン、輸入額も約5.7倍の15億円で、いずれも過去最高になったと発表した。若い女性を中心としたタピオカドリンク人気が背景にある。

 タピオカはもちもちした食感が特徴。暦年ベースで過去最高だった18年を輸入量、輸入額とも既に上回っている。大阪税関の担当者は「かき氷やサラダなど、飲み物以外にも利用する飲食店の動きが広がっており、7~12月も好調を維持するだろう」と話した。

 国・地域別では、台湾からの輸入量が85.8%を占め、タイ、マレーシアが続いた。


 独特な食感が人気のタピオカの輸入量と輸入額が、今年1~6月の半年間で、早くも昨年1年分を上回ったことが19日、大阪税関のまとめで分かった。タピオカ入りミルクティーなどがSNSを通じて若者のブームとなり、輸入量は前年から4倍以上に伸びた。

 大阪税関によると、タピオカや、でんぷんを原料にしたタピオカ代用品の輸入は昨年7月ごろから急増。今年1~6月の輸入量は4471トンで前年同期比4・3倍、輸入額は15億4400万円で5・7倍だった。

 昭和63年にタピオカの統計を取り始めて以降、これまでの最高は平成30年の輸入量2928トン、輸入額8億5800万円だった。今年は輸入量が5カ月、輸入額は4カ月で昨年1年分を突破した。輸入元を国別に見ると、量・金額ともに台湾がおよそ9割を占める。

 台湾発祥のタピオカ入りミルクティーは近年、画像投稿アプリ「インスタグラム」での「インスタ映え」を狙った若年層のトレンドとなり、専門店が全国各地に出店。外食業界でもタピオカをメニューに取り入れる動きが進み、需給が逼迫(ひっぱく)しているという。

 特に近畿圏での伸びは顕著で、1~6月の輸入量は633トンで前年同期比21・4倍、輸入額は2億7300万円で22・9倍。大阪税関は「ブームが大阪や京都の都心部、神戸の中華街などへ一気に波及したためでは」と分析している。


 タピオカ入り飲料の流行を受け、タピオカの輸入量が急増している。大阪税関の19日の発表によると、2019年1~6月の全国5地域(首都圏、近畿圏、中部圏、東北圏、九州圏)の輸入量は4471トンで、前年の1038トンの4・3倍に増えた。とくに近畿は、633トンと前年の30トンの約21倍の伸びで、全国トップだった。

【写真】タピオカ入りドリンク

 タピオカはキャッサバ芋から作ったでんぷんで、粒状にしたものをミルクティーなどに入れて飲むのが流行中。主な輸入元はタピオカ飲料が盛んな台湾だ。日本では過去に同様のブームが数度あったが、今回は数年前に東京など首都圏から火が付いた。

 大阪税関の担当者は近畿での輸入の急増について「首都圏からのブームが波及して、大阪・神戸にも扱う店舗が増え、神戸港や関西空港経由での輸入が大きく伸び始めた」と説明している。

 昨年から、大阪市内の中心部にタピオカを扱う飲食店ができたほか、コンビニやスーパーでの取り扱いも目立つようになった。さらに今年に入って大阪に本社を置く回転ずしチェーンがメニューに加えるなど本格的に増え始めた。これに伴って近畿での輸入が急増。今年1~4月の輸入量が昨年1年分を上回るほどになったという。(神山純一)


今年上半期の近畿地区のタピオカの輸入量が、前の年と比べて約21倍になったことがわかりました。

大阪税関によりますと、輸入の増加は首都圏で始まったタピオカブームが関西に広がり、大阪の繁華街や神戸の中華街で店舗が増えたことや、物流の拠点が関西にあることなどが要因だということです。今年1月~6月分のタピオカの輸入量は633トンで、前の年と比べて約21倍の増加になりました。タピオカはキャッサバ芋のでんぷんから作られていて、粒状にしたものをミルクティーなどに入れて飲むことが流行しています。ほとんどが台湾からの輸入品です。大阪市のタピオカ専門店は、連日、多くのお客さんでにぎわっています。利用客らは「学校帰りに普通に(タピオカを)飲んでいます」「ぷるっとしている。もちもちしている」「(Q.どこから来た?)山形です。(山形にはタピオカ店が)あまりないから。せっかくだから飲んでおこうと思った」などと話していました。大阪に本社を置く、大手回転寿司チェーンのスシローで販売しているタピオカミルクティーは、予想の3倍以上売れたということで、お盆前から入荷待ちの状態が続いていますが、早ければ21日から関西の店舗で販売が再開される見込みです。


タピオカドリンクの大流行を背景に関西地方で輸入が急増し、ことし上半期のタピオカの輸入量が去年の同じ時期の20倍を超えたことが大阪税関のまとめでわかりました。

大阪税関によりますと、関西地方の2府4県のことし上半期・1月から6月末までのタピオカの輸入量は633トンでした。

これは前の年の同じ時期(30トン)の21.3倍で、全国平均の4.3倍を大きく上回りました。

関西の輸入量は年間でも去年の181トンが過去最大でしたが、ことしは4月末の時点でこの量を超えたということです。

背景にはSNSを利用する若い世代などの間で、ミルクティーなどにタピオカを加えたドリンクの人気が高まっていることがあります。

輸入先は全国的に台湾が大半を占めていて、関西もすべて台湾だったということです。

関西での輸入の伸びが目立つ理由について、大阪税関は「港から近いエリアに大きな消費地があり、ドリンクを提供する店の出店が相次いでいるほか、大阪に拠点がある飲食チェーンでも商品を提供する動きが広がっているためではないか」と話しています。

また、今後については「売り手側がタピオカを使った商品の種類を増やすことで、タピオカブームが続くことが期待されている」としています。

増加するタピオカ専門店

タピオカのブームを受けて、大阪ではタピオカ入りドリンクの専門店が相次いでオープンしています。このうち、大阪・ミナミのアメリカ村では、今月も新しい店がオープンし、およそ200メートルほどの通りの周辺におよそ10店舗がひしめき合う激戦区になっていて、人気店には行列ができていました。

このうち、去年4月にオープンしたタピオカドリンクの専門店では、台湾から取り寄せた紅茶を使って作るミルクティーが人気で、今月は、開店当初と比べて売り上げが10倍ほどになっているということです。

店長の羅※ユ芳さんは「台湾の文化が日本の皆さんに受け入れられてうれしいです。高校生など若い人が来てくれるのでうれしいし、もっとタピオカを楽しんでほしいです」と話していました。※「輸」の左側が「口」

水餃子の名店や回転寿司店でも

大ブームにあやかろうと、これまで販売していなかった店でもタピオカ入りのドリンクを販売する動きが広がっています。このうち大阪・東天満にある水餃子が名物だというレストランでは、流行に乗る形で1年ほど前からタピオカ入りのミルクティーの販売を始めました。

店主の蔡維鉄さんは「台湾の食をもっと知ってほしいという思いと、流行のタピオカドリンクなら売れるという思いから販売を始めた」と話していました。

このほか、大阪に本社がある回転寿司チェーンでもタピオカ入りのドリンクの販売を始めたところ、人気を集めて品薄となり、現在は、販売を休止しているということです。

本場の台湾 総統もタピオカ

先月、台湾の蔡英文総統にNHKが単独インタビューを行った際にも、総統の机にはタピオカ入りのミルクティーがありました。日本で爆発的な人気となっていることを受け、さらにPRしたいとの思惑もありそうです。

台湾 エコなストローでタピオカを

タピオカ入りのドリンクを飲む際には、粒を一緒に吸い込めるよう、多くの場合、太めのストローを使いますが、本場の台湾では、プラスチックごみを減らすため、紙などで作ったストローが使われることが増えていて、脱プラスチックの動きが進んでいます。

中にはサトウキビの繊維で作られたストローもあるということです。また、「マイストロー」として持ち歩ける、強化ガラスなどで作られたストローの販売も始まっていてひそかなブームになりつつあるということです。

飲み過ぎ注意 なんとカロリーは…

タピオカ入りのドリンクが人気を集めていることについて、食品分析学が専門の神戸女子大学の木村万里子准教授は、「楽しみながら飲むのはよいが飲み過ぎには注意が必要だ」としています。

木村准教授は先月、専門店のタピオカミルクティーのカロリーについて調査したところ、450ミリリットル当たり、どんぶりのごはん1杯分、また、ビールにすると中ジョッキ3杯分に当たるおよそ400キロカロリーあったということです。

タピオカは、主に熱帯や亜熱帯に生育する「キャッサバ」という植物の、イモの部分から取り出した成分を加工したもので、タピオカドリンクのおよそ8割から9割ほどは糖質だということです。

これについて木村准教授は、「カロリーや糖質が多いので、飲み過ぎると太ってしまいます。飲み物として楽しむのはいいが、飲み過ぎには注意して、ほかの食事では食物繊維の多い食べ物を摂取するなどバランスのよい食生活をしてほしい」と話しています。