(CNN) 第1次世界大戦の終結から100年を迎えた11日、世界各国で記念式典が行われ、一般の人や元兵士、各国の指導者、王室関係者らが参列して、1914年から18年まで4年間続いた大戦のために命をささげた850万人を追悼した。

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フランスでは凱旋門にある無名兵士の墓の前で11日午前、休戦協定から100年を記念する式典が開かれ、マクロン大統領が「愛国心はナショナリズムの対極にある」と演説した。

パリの式典には米国のトランプ大統領夫妻や、ドイツのメルケル首相、カナダのトルドー首相、ロシアのプーチン大統領、トルコのエルドアン大統領など、各国の首脳も出席した。

式典を前に、凱旋門へ向かうトランプ大統領の車列に向けて、トランプ氏に抗議する女性がトップレスの胸に「フェイク」「平和」の文字を描いた姿で駆け寄ろうとする騒ぎもあった。女性は警備員に阻止された。

式典後は世界の首脳が一堂に会して昼食会が開かれた。トランプ大統領はこの日、パリに近い米国人墓地を訪れて花束を供え、演説を行っている。


一方、英ロンドン中心部で同日開かれた記念式典には、エリザベス女王をはじめとする王室一家が参列。大戦で命を落とした約90万人の英国人をしのび、午前11時から2分間の黙とうをささげた。

チャールズ皇太子は、バルコニーから式典を見守るエリザベス女王に代わって、記念碑に花束を供えた。バルコニーにはキャサリンさん、カミラさん、メーガンさんの姿もあった。

オーストラリアとニュージーランドでもそれぞれ式典が開かれ、大英帝国軍に加わって命を落としたオーストラリア人6万人、ニュージーランド人1万8000人の戦没者を追悼した。

ロシアでは全土で追悼式典が行われた。当時人口1億5000万人だったロシア帝国は、第1次世界大戦で170万人が犠牲になった。

一方、ドイツでは第1次大戦に関する記念行事は控え目で、11日夜に記念コンサートが開かれているものの、全国規模のイベントは予定されていない。

米首都ワシントンではアーリントン国立墓地で退役軍人の日の式典が営まれ、現地時間の午前11時、無名兵士の墓に花束が供えられる。



パリで11日、第1次世界大戦終戦100周年の記念式典が開かれ、エマニュエル・マクロン仏大統領は各国首脳に国家主義(ナショナリズム)を拒否するよう呼びかけた。

ドナルド・トランプ米大統領やロシアのウラジーミル・プーチン大統領などが参列する中、マクロン氏は国家主義は「愛国心の裏切りだ」と訴えた。

「『自国利益が最優先で他国のことなど気にしない』と言うことで、その国で最も大切なもの、つまり倫理的価値観を踏みにじることになる」

記念式典は世界各地で行われた。

1914~18年の第1次世界大戦では970万人の兵士と1000万人の市民が犠牲となった。



第1次世界大戦の終結から100年を迎えた11日、フランス・パリで記念式典が開かれ、各国首脳らが参加した。

・映像で見る「第1次大戦終結100年 パリで式典 米ロ大統領が握手の場面も」

第1次世界大戦の終結100周年を記念する式典は、パリ中心部の凱旋門で行われ、大戦に関係した60カ国以上の首脳らが参加した。

開始前には、会場に一足遅れて到着したロシアのプーチン大統領が、アメリカのトランプ大統領と握手を交わす場面が見られた。

フランスのマクロン大統領は演説で、「愛国主義は、自国の利益のみを追求するナショナリズムの真逆だ」と述べて、トランプ大統領などをけん制し、大戦の経験から得た協調の重要性を訴えた。



 第1次世界大戦終結から100年となった11日、パリで記念式典が開かれた。米国のトランプ大統領やロシアのプーチン大統領、ドイツのメルケル首相ら各国首脳や国際機関代表ら要人80人以上が出席し、大戦の無名戦死者の墓をまつる凱旋門前で平和を誓った。

 式典は100年前に休戦協定が発効した午前11時に始まった。フランスのマクロン大統領が演説し、「第1次大戦は1千万人の死者を生んだ。戦後、我々の先達は国際協調による平和をめざしたが、復讐(ふくしゅう)心や経済危機がその後のナショナリズムと全体主義を生んでしまった」と強調。そのうえで「自国の利益が第一で、他国は構わないというナショナリズムに陥るのは背信行為だ。いま一度、平和を最優先にすると誓おう」と呼びかけた。

 第1次大戦(1914~18)は、英、仏、ロシア、米国などの「連合国」とドイツ、オーストリアなどの「同盟国」が戦った。初めて戦車や毒ガスも投入され、史上最大の戦争の一つになった。連合国側が勝利し、18年11月11日、パリ北部のコンピエーニュの森で休戦協定が結ばれた。(パリ=疋田多揚)



 【ロンドン時事】第1次世界大戦終結から100周年の11日、英国や英連邦諸国の戦死者を悼む式典がロンドン中心部で行われ、エリザベス女王らが見守る中、王室関係者や連邦諸国の大使らが黙とうした。

 
 高齢の女王に代わり、チャールズ皇太子が官庁街の大通りにある慰霊碑に花輪を献呈。第1次大戦で敵国だったドイツのシュタインマイヤー大統領が、独指導者として初めてこの追悼式で花輪をささげた。

 ロンドンの戦没者追悼式は毎年11月の第2日曜日、両世界大戦とその後の戦争の犠牲者を悼むために行われ、第1次大戦終結100周年が重なった今年は節目の式典となった。

 BBCによると、第1次大戦で英側は兵士約88万人、文民約10万人が犠牲となった。 



 【パリ時事】フランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相は10日、第1次世界大戦の休戦協定が締結された仏北部のコンピエーニュを訪れ、戦争終結を記念する式典に出席した。

 両氏は慰霊碑に献花した後、「欧州と平和へ寄与する仏独の和解の証し」と書かれた石碑を除幕し、かつて敵同士だった両国の結束をアピールした。

 100年前の1918年11月11日、コンピエーニュの森に置かれた列車の車両内で休戦協定が署名された。ドイツにとっては第1次大戦敗北の屈辱的な地で、仏紙ルモンドによると、これまで独首相が休戦協定の場所を訪問したことはない。

 84年9月22日、第1次大戦の激戦地である仏北東部ベルダンを訪れたミッテラン仏大統領と西ドイツのコール首相(ともに当時)は納骨堂で手をつなぎ、2度の大戦を戦った両国は悲惨な歴史を乗り越え、歴史的に和解した。マクロン氏の念頭にあるのはこのベルダンの和解だ。

 欧州各国では現在、反欧州連合(EU)や移民排斥を掲げるポピュリスト政党が台頭し、欧州の分断が問題となっている。マクロン氏はコンピエーニュでメルケル氏との結束を強調し、EUの「絆」を復活したい思惑がある。

 ただ、メルケル氏は10月末、今期限りの首相退任を表明。仏政界は「EUのマクロン支援者が1人減る」とみており、欧州の不安定化に加えマクロン氏の孤立化も指摘される。 
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