兵庫県篠山市の市名を「丹波篠山市」にするか否かを巡る住民投票が18日、投開票され、市名変更に「賛成」する票が「反対」を上回ることが確実となった。

 同日実施の市長選では、変更推進の酒井隆明・前市長(64)=自民、公明、兵庫維新、国民民主推薦=の当選が確実な情勢で、来年5月の元号変更に合わせて、市名を「丹波篠山市」に変更する見通し。



 兵庫県篠山市の市名を「丹波篠山市」に変更することの賛否を問う住民投票は18日に実施され、投票率69・79%で成立した。

 同日午後9時すぎから開票が始まり、賛成票が反対票を上回ることが確実となった。



兵庫県篠山市で市名を「丹波篠山市」に変更することの賛否を問う住民投票が18日行われ、市名変更への賛成多数が確実となりました。 

篠山市の市名変更をめぐっては、前市長が「丹波篠山市」へ変更する方針を示した一方で、市民団体が署名を集めたため、市名変更の賛否を問う住民投票の実施が確実となったことから、前市長が「市民の信を問いたい」と辞職。 市長選と住民投票が同時に実施される異例の事態になりました。 

篠山市の住民投票は、投票率が50%未満なら「不成立」で開票されずに終わりますが、結局今回の投票率は69・79%となり、住民投票は成立しました。 

現在、開票作業が進められていますが、これまでの調査などで市名変更への賛成多数が確実となり、今後篠山市は「丹波篠山市」に改名することになります。

篠山市によりますと、自治体の改名を巡る住民投票は全国で初めてということです。



 篠山市の市名を「丹波篠山市」に変更することの賛否を問う住民投票は18日に実施され、投票率69・79%で成立した。即日開票の結果、賛成が反対を上回り、多数を占めることが確実になった。前職辞職に伴う出直し市長選も同日投開票され、無所属前職の酒井隆明氏(64)=自民、国民、公明推薦=が、無所属新人の奥土居帥心氏(60)を破って4度目の当選を決めた。酒井氏は市名変更を推進しており、「丹波篠山市」が誕生することになった。

 酒井氏は住民投票の結果を受け、市名を変更するための条例案を近く市議会に提出するとみられる。市議の多くは「住民投票の結果を尊重する」としていることから可決される公算。市長選の投票率は過去最高の69・80%だった。

 市名問題を巡っては2004年に旧氷上郡6町が合併して丹波市になったことで「『丹波篠山』がどこを指すのか、混乱や誤解が広がっている」といった不満が出始めた。一方、篠山市の維持を求める声もあり、議論が続いてきた。

 17年2月には市商工会などが酒井市長(当時)に市名変更を求める要望書を提出。18年8月には酒井市長が変更する考えを発表した。

 一方、住民投票は市民団体が請求に必要な数を上回る1万筆以上の署名を集め、実施が決まった。11日の告示までに市内では賛成と反対の団体が発足。街頭活動などを展開したが、市長選と同じ日程であることから運動が公選法に抵触する可能性が出たため、告示後は個人活動が主になった。

 市長選は住民投票の実施が決まった後、酒井氏が任期途中で辞職したことで実施された。選挙戦で酒井氏は「市名問題の解決」を最大の争点とし、「将来のために丹波篠山のブランドと誇りを守ろう」などと呼び掛けた。財政再建など、これまでの実績も強調。酒井氏には日本維新の会兵庫県総支部「兵庫維新の会」も推薦を出した。

 奥土居氏は市名変更への賛否を明言せず、「市名で市の衰退と繁栄は決まらない。市長選では政策論争を」などと訴え、現市政に対する批判票を狙ったが及ばなかった。

 酒井氏の当選を受け、篠山市では来年2月、任期満了に伴う市長選が行われる。(尾藤央一)



 兵庫県篠山(ささやま)市で18日、「丹波篠山市」への市名変更の賛否を問う住民投票と、前市長の辞職に伴う出直し市長選が投票された。住民投票は投票率が69・79%で、市条例が定める成立条件の50%に達し、開票の結果、賛成1万3646票、反対1万518票で賛成多数となった。当日有権者数は3万5005人。市名変更に必要な条例案が今後、市議会に提案される見通し。

【写真】住民投票の開票作業をする兵庫県篠山市職員ら=2018年11月18日午後9時20分、兵庫県篠山市東沢田、楢崎貴司撮影

 この1、2年、各地の住民投票は多くが成立条件の投票率50%に達せず不成立となる例が相次ぎ、投票率が注目されていた。

 市名変更を巡っては、隣に同県丹波市が誕生した2004年以降、農業や経済関係者らの間で黒枝豆や焼き物の「丹波焼」などのブランドイメージが失われるとの懸念が強まり、市名に「丹波」を加えるべきだとの声が上がった。市長だった酒井隆明氏(64)は今年8月、変更の方針を発表した。

 ところが、「市名の名付け親になろう会」が「市名変更が市長ら一部の人の手で決まるのは、おかしくないですか。住民投票条例があるのに」との声から結成され、住民投票の実施に必要な数を大きく上回る1万人を超える署名を集めた。

 同会の小寺恵美代表(35)はこの日夜、開票所を訪れ、「市民の民度の高さを誇りに思う。住民投票が開票まできたことは、私自身も驚いた。市民で決めた名前ならそれが一番で愛着がわくと思う」と話した。

 昨年2月に市名変更の要望を市に出した市商工会の圓増亮介会長は「とにかくうれしい。皆さんに良かったと思ってもらえるよう5年先、10年先に向け、素晴らしい街づくりをしていかなければ」と話した。



 ◇出直し市長選、改名進める前市長の酒井隆明氏が4選

 「丹波篠山市」への市名変更の賛否を問う兵庫県篠山市の住民投票が18日、投開票された。「賛成」は1万3646票で、「反対」の1万518票を上回り、賛成多数となった。同日あった出直し市長選では改名を進める前市長の酒井隆明氏(64)が4選を決め、「丹波篠山市」の誕生に大きく前進した。

 市名変更を巡る住民投票は異例。投票率は69.79%で、条例で成立要件とする50%を大幅に上回った。市選挙管理委員会によると、当日有権者数は3万5005人で、3割に当たる1万479人が期日前投票し、市民の関心の高さを示した。

 酒井氏は市内で支持者を前に「市名の問題をやっと解決できる。住民投票の結果を尊重し、手続きを進めたい」と述べた。12月の定例市議会にも改名の条例案を提出し、改元に合わせて来年5月の市名変更を目指す方針だ。

 これまで市特産の「丹波」ブランドの黒豆やクリなどが、隣接する兵庫県丹波市や京都府京丹波町の生産と間違われる事例が頻発。2007年に市長に就いた酒井氏は、「丹波」を冠した市名に変更する条例の準備を進めた。しかし「トップダウン」との批判から市民団体「市名の名付け親になろう会」が先月に住民投票を請求し、酒井氏も辞職して市長選と同日実施する異例の事態に発展した。

 市民の間では「『丹波篠山ブランド』が特産品のPRに役立つ」という賛成派と、システム改修をはじめ市支出は6550万円に上ることなどから「費用や手間がかかる」とする反対派に二分された。改名への賛否を呼び掛ける行為が市長選候補の応援と捉えられるおそれもあり、市民団体などは11日の告示以降は活動を控えた。それでも投票率は50%以上となった。

 同会の小寺恵美代表(35)は「市名論争に終止符を打ち、賛成、反対を超えて市を良くするため力を合わせたい」とコメントした。【丸井康充、目野創、黒詰拓也】
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