【ワシントン=大木聖馬】トランプ米大統領は20日、北朝鮮をテロ支援国家に再指定すると発表した。

 米政府は1988年に北朝鮮をテロ支援国家に指定したが、ブッシュ政権時の2008年に解除した。テロ支援国家に指定されると、人道目的以外の経済支援停止など独自制裁が科される。

 テロ支援国家には、イラン、スーダン、シリアも指定されている。


 トランプ米大統領は20日午前(日本時間21日未明)、北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定する方針を明らかにした。国際テロへの支援を繰り返す国に対し米政府が指定するもので、北朝鮮への経済援助や国際金融機関による融資の停止など取引が幅広く制限される。

 トランプ氏は記者団に対し、「北朝鮮は、他国での暗殺を含めて度重なり国際的なテロ行為を支援している」と語った。マレーシアで今年2月に起きた北朝鮮の金正恩キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件で、猛毒の神経剤「VX」が使われたことなどが「テロ行為」と認定したものとみられる。

 米国は、北朝鮮工作員による大韓航空機爆破事件後の1988年に「テロ支援国家」に指定。しかし2008年、北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の進展を理由に、当時のブッシュ政権が解除していた。オバマ前政権が2014年、米映画会社への サイバー攻撃を「北朝鮮が国として行った」と断定したことを受け、再指定に向けた検討を進めたこともあった。(ワシントン=峯村健司)


 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は20日、ホワイトハウスで記者団に対し、北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定することを決めたと発表した。

 テロ支援国への再指定は今年6月、北朝鮮に拘束されていた米国人大学生、オットー・ワームビアさんが昏睡状態で解放され、米国に帰国後間もなく死亡したことなどを受けた措置。

 トランプ氏は引き続き北朝鮮に最大限の圧力をかけていくことを強調。また、再指定を受けて財務省が21日、北朝鮮に対する大規模な追加制裁を発表することを明らかにした。

 「北朝鮮に対し、核・弾道ミサイル開発と国際テロの支援をやめるよう要求する」と語った。