【モスクワ杉尾直哉】ロシアの野党指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏が呼びかけて26日に行われた反政府デモで、地元メディアによると、モスクワだけでナバリヌイ氏を含むデモ参加者800人以上が警察に拘束された。ロシア全土では1000人以上が拘束されたとみられ、異常事態となった。

 この日、モスクワ中心部のプーシキン広場には1万人以上のデモ参加者が集結した。周辺にはヘルメット姿の無数の警官が配置されてデモ参加者を取り囲み、首都は異様な雰囲気となった。

 警察はスピーカーで「一般歩行者の通行を妨げるあなたたちの行為は違法です。ただちに退去しなさい」と繰り返し警告し、抵抗するデモ参加者を次々と拘束。そのたびにデモ参加者の「恥!」「プーチンはやめろ!」と連呼する声が周辺にこだました。

 警察は隊列を組んで徐々にデモ隊を排除していった。警棒で殴るなどの排除策はとらなかった。流血の事態となれば、欧米諸国から「平和裏のデモを暴力で粉砕した」と批判され、野党側も反発を強めるのが避けられないためとみられる。

 デモ開始から約4時間後の午後6時ごろにも若者ら数百人がプーシキン広場付近に集結し、根強い抵抗ぶりを見せた。

 デモ参加者の中には、風呂に浮かべるアヒルのおもちゃを身につけた人が目立った。ナバリヌイ氏が今月初めにネットで公開した「メドベージェフ首相の腐敗ぶり」を暴露する動画の中で、メドベージェフ氏の豪邸の池にアヒルの姿があったためだ。今や「アヒルちゃん」がメドベージェフ氏の象徴となっている。

 タス通信によると、ナバリヌイ氏は「公共の秩序を乱した」として、モスクワの裁判所で27日に行政裁判が行われる予定。最大15日の身柄拘束が言い渡される可能性がある。


モスクワ(CNN) ロシアの首都モスクワなど各地で26日、プーチン政権の汚職に抗議するデモが実施された。同市内では反政権運動の指導者、アレクセイ・ナバリヌイ氏をはじめ、参加者ら数百人が拘束された。

主催者によると、この日はロシア全土の100都市でデモが計画された。

国営タス通信はモスクワのデモに8000人が参加したと伝えた。ロシアの人権団体、OVDインフォは市内で700人以上が拘束されたとツイート。国営RIAノーボスチ通信は拘束者500人と報じた。

抗議デモは、ナバリヌイ氏がメドベージェフ首相らの不正蓄財疑惑を追及している運動の一環として実施された。

同氏はこの日、極東のウラジオストクを皮切りに各地で展開されたデモの写真をツイッターに投稿していた。さらに「私は拘束された。それがどうした」「拘束されてもやる価値のあることが、人生には存在する」などと書き込み、参加者らにデモの続行を呼び掛けた。

モスクワ警察は23日、デモは違法だとして市民に参加を控えるよう呼び掛けていた。大統領府も24日、デモを「違法」な「挑発行為」だと批判していた。当日は沿道で機動隊や私服警官が警戒態勢を敷いたが、目立った衝突は起きなかった

米国務省は、ナバリヌイ氏ら数百人の拘束を「民主主義の価値観に反する」と非難する声明を出した。

ナバリヌイ氏は2011年に起きた大規模な反政権運動で一躍有名になった。18年大統領選への出馬を表明しているが、今年2月に4年前の横領事件をめぐる裁判のやり直しで有罪を言い渡された。有罪判決を受けた者が公職の選挙に立候補することは法律で禁止されているが、同氏は上訴の構えを示している。


 【ワシントン時事】米国務省のトナー報道官代行は26日、ロシア各地で反プーチン政権デモの参加者が多数拘束されたことについて「強く非難する。民主主義の核心的価値に対する侮辱だ」とする声明を発表した。
 
 トナー氏は、デモを呼び掛けた野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の拘束に特に言及し、「懸念している」と強調。「米国は状況を注視している」として、ロシア政府に関係者の即時釈放を要求した。 


 【モスクワ時事】モスクワなどロシア各地で26日、野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の呼び掛けでプーチン政権の汚職に抗議する反政権デモが行われた。

 多くの都市で当局はデモを許可しておらず、モスクワ中心部ではデモ参加者と機動隊がもみ合いになり、ナワリヌイ氏を含む約500人の参加者が拘束された。

 モスクワ中心部のトベルスカヤ通りの広場にはデモを支持する約1万人の市民が集まり、「プーチンのいないロシアを」などと連呼した。モスクワ警察当局はデモを「違法」と警告しており、機動隊が次々と参加者を力ずくで拘束した。

 ナワリヌイ氏は2011~12年に大規模な反政権デモを率いた。インターネットを活用してプーチン政権批判を展開しており、今月も「メドベージェフ首相は慈善団体などを通じて賄賂を受け取り、不動産などを購入している」と主張する動画を公開した。 


 ロシアの首都モスクワやサンクトペテルブルクなど各地で26日、反政権派指導者の1人、ナワリヌイ氏の呼びかけるデモ集会や行進が行われ、モスクワでは同氏本人のほか、少なくとも600人の参加者が治安当局に拘束された。モスクワでのデモ行進には約3万人が参加したと推計されている。露大統領選が1年後に迫る中、近年ではまれな大規模行動となった。

 ナワリヌイ氏の団体は最近、メドベージェフ首相が膨大な隠し資産を有していると主張する告発動画をインターネットで公表し、首相退陣を求めている。(モスクワ 遠藤良介)


 モスクワ中心部のプーシキン広場で26日、プーチン政権を批判するデモがあり、周辺も含め1万人以上が集まった。デモは当局の許可無しに行われたため、広場を制圧しようとする警官隊と群衆がもみ合いになり、一帯は騒然となった。

【写真】モスクワ市中心部のプーシキン広場の制圧に乗り出した警官隊=26日、駒木明義撮影

 今回の反政府デモは、プーチン政権高官の腐敗を告発している野党指導者ナバリヌイ氏の呼びかけで開かれた。ナバリヌイ氏はデモの現場で身柄を拘束された。警察当局は、7千~8千人が参加したと発表した。

 午後2時すぎには、広場は群衆で埋まった。当初は警官隊を警戒していた群衆だが、詩人プーシキンの像の前にプーチンを批判するプラカードが掲げられると一斉に拍手が湧き「プーチンのいないロシア」「プーチンに反対」といったシュプレヒコールが続いた。