スマートフォンの無料通信アプリ「LINE(ライン)」でメッセージを送った後、どれくらい返事がないと怒りやいらだちを覚えるのか--。そんな研究成果が先月、日本教育工学会で発表された。LINEへの依存度が高い人は、その日のうちに返信がないと許せない傾向が確認された。依存度が低い人は翌日まで待てるものの、恋人に送ったメッセージだけは別物で、当日の夜までに来ないとダメだった。【福田隆】

 研究したのは、加藤由樹・相模女子大准教授(メディアコミュニケーション学)らのグループ。昨年10月、首都圏にある複数大学の学生計317人(男128人、女189人)に対し、質問紙に記入する方法で調査した。

 まず、LINEへの依存度が高い層と低い層に分類し、送信先を、家族や親類▽恋人や恋愛対象▽友人▽年上の知人--の四つに定めた。正午に送ったメッセージに対し、既読と未読に分けて、返信がなくて否定的な感情が生じるまでの時刻を「午後1時まで」から「翌日の正午以降」までの10段階で聞き、中央値で評価した。

 その結果、依存度が高い層は既読・未読とも午後11時までに返信がないと否定的な感情を抱くと答えた。最も短かったのが、既読・恋人の午後5時まで。既読・家族▽同・友人▽未読・恋人--が午後9時までで続いた。一方、依存度が低い層は、ほとんどが翌朝または翌日正午までだったが、相手が恋人の場合だけは午後11時までで日付が変わる前だった。

 現実ではもっと早く否定的な感情を抱く印象があるが、加藤准教授は「今回は一般論として回答したため、長めの時間となったとみられるが、傾向は把握できた」と説明。「LINEでのトラブルの原因は『相手も自分と同じ感覚だろう』と思っていること。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)への反応についても個性があることを知ってほしい」と話している。
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