神奈川・川崎市の多摩川河川敷で、中学1年生の上村遼太さん(13)が殺害され、少年3人が逮捕された事件。主犯格の少年を含む、少年3人は、依然として容疑を否認している。

事件以降、現場付近や、上村さんの自宅などから発見されていない上村さんのスマートフォンについて、その後の捜査関係者への取材で、主犯格の18歳の少年が、事件前日の夜に上村さんと会った際、上村さんのスマホを取り上げていたことが新たにわかった。

上村さんのスマホから、小学校時代の同級生に対し、上村さんが死亡した時刻の前後に、LINEの友達申請をするメッセージが送られるなどしていたが、これは、容疑者の少年が、上村さんが亡くなっていることを隠す意図で操作した可能性もあり、警察は今後、主犯格の少年から、慎重に話を聴く方針。

捜査関係者によると、少年3人は、上村さんと合流する直前、17歳の少年宅などで、酒を飲んでいたとみていて、警察は、どの程度の量を飲んだのか、事件にどの程度影響したかなどについて調べている。


 少年らは依然として容疑を否認しています。川崎市で中学1年の男子生徒が殺害された事件で、逮捕された少年らの供述の内容が少しずつ明らかになってきました。リーダー格とされる18歳の少年は「事件の時間帯、自分は家にいた」「当時のことは今は言えない」としています。そして、17歳の少年は「近くにいただけ」「上村遼太君(13)が血を流して倒れているのを見た」、もう1人の少年は「現場に向かったのは他の2人と上村君の3人で、何があったかは知らない」と供述しています。しかし、逮捕前には17歳の少年のいずれかが「18歳の少年が刺すのを見た」と話していたことが分かっています。


 川崎市で中学1年の男子生徒が殺害され、少年3人が逮捕された事件。捜査本部が置かれている川崎警察署から、捜査の状況についての報告です。

 逮捕された3人のうち17歳の少年2人が、取り調べに対し「衣服を燃やした」などと供述していることが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。

 上村遼太くん(13)が殺害された今月20日未明には、現場からおよそ700メートル離れた公園のトイレで、上村くんのものとみられる衣服や靴が燃やされているのが見つかっていて、警察は、逮捕された少年3人が証拠隠滅を図った可能性があるとみて裏付けを進めています。

 <今後の捜査の見通しはどうなるのでしょうか?>

 警察は28日、18歳の少年の自宅などを捜索し、少年のものとみられる自転車やスマートフォンなどを押収しました。現場付近の防犯カメラには、事件の直前に上村くんを含むとみられる4人の少年が自転車を押すなどした姿が映っていたということで、警察は押収した自転車などを詳しく調べています。

 一方で、少年3人はいずれも容疑を否認しています。犯行には複数の刃物が使われたとみられていますが、カッターナイフの刃以外の凶器が見つかっていないなど、犯行と少年らを結びつける物証が少ない状況で、警察は慎重に裏付け捜査を進めています。(28日16:30)


 神奈川・川崎市で起きた男子中学生殺害事件で、逮捕された少年3人のうちの2人が18歳の少年が男子生徒を刺したと話していることがわかった。

 逮捕された18歳と17歳の少年3人は20日、川崎市の河川敷で中学1年生の上村遼太さん(13)を殺害した疑いで28日朝、送検された。

 警察のこれまでの調べで、リーダー格の18歳の少年は「事件の時間帯は自宅にいた」「当時のことは今は話さない」と話しているということだが、その後の捜査関係者への取材で、17歳の少年が「河川敷に着いて18歳の少年からどこかに行ってろと言われた。戻ってくると18歳の少年が上村さんを刺し、上村さんは首から血を流していた」と話し、もう1人の17歳の少年も「自分は近くにいただけで殺していない。やったのは18歳の少年だ」と話しているという。

 また事件後、現場から少し離れた公園で衣類などが焼ける火事があったことについて、少年の1人は「自転車のカゴに上村さんの服を入れて移動し、公園で燃やした」と話しているという。捜査関係者によると公園の近くのコンビニの防犯カメラには、逮捕された少年とみられる人物がライターオイルを2本買う姿が映っていたという。

 警察は28日、3人の自宅の家宅捜索を行い、携帯電話や自転車などを押収して詳しく調べている。


 川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年上村遼太さん(13)の他殺体が見つかった事件で、現場周辺の複数の防犯カメラに、少年とみられる集団が自転車を押すなどしている姿が写っていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警捜査1課と川崎署は同日、殺人容疑で逮捕した少年宅を家宅捜索し、自転車を押収。映像との照合を進める。

 捜査関係者によると、事件があった20日未明の時間帯に、4人の人物が河川敷に向けて歩く姿が付近の防犯カメラに写っていた。その後、引き返す際は3人になっていた。県警は、映像の4人は逮捕した少年と上村さんとみているが、この集団の一部は自転車を押したり乗ったりしていたという。

 県警は同区内にあるリーダー格の少年(18)宅から、段ボール箱1箱分の資料と、玄関前に止めてあった自転車を押収した。防犯カメラの映像を詳しく解析し、この自転車と特徴が一致するかどうかなどを調べるとみられる。

 また、この少年と17歳の少年の1人の自宅から、それぞれスマートフォンも押収した。上村さんはスマホの無料通話アプリ「LINE(ライン)」を利用しており、県警は事件直前のやりとりを分析。上村さんとリーダー格の少年は昨年末に知り合ったとされ、LINEの通信記録を手掛かりに、関係の変化をたどっている。 


川崎市で男子中学生が殺害され少年3人が逮捕された事件で、18歳の少年が1月に中学生に暴行したことに、別のグループが反発し、事件が起きる8日前、少年に謝罪を求めていたことが警察や知人らへの取材で分かりました。

警察はこのトラブルをきっかけに、少年が中学生を逆恨みするようになった可能性があるとみて、いきさつを詳しく調べています。

川崎市の中学1年生、上村遼太さん(13)は2月20日、多摩川の河川敷で首を刃物で刺されて殺害され、警察は知り合いのグループの18歳と17歳の少年、合わせて3人を殺人の疑いで逮捕し、28日身柄を検察庁に送りました。

警察や知人らへの取材で、事件が起きるまでの1か月余りの間に、上村さんとリーダー格の18歳の少年らとの関係が急速に悪化したことが分かってきました。

それによりますと、上村さんは1月中旬、18歳の少年から「生意気だ」と言われ、正座させられたうえで、顔にあざができるほど殴られていました。

複数の知人によりますと、上村さんは少年から万引きを指示されたほか、「学校に行くな」と言われ、グループを抜けたがっていたということで、これを聞きつけた少年がさらに暴力を振るうようになったといいます。

上村さんは仲間に相談していて、事件の8日前の2月12日、上村さんと親しい別のグループのメンバーが18歳の少年の家に押しかけ、少年に説明や謝罪を求めたということです。

このとき、少年の家族からの通報で、警察官が駆けつける騒ぎになりました。

その2日後の14日、上村さんはインターネットの「LINE」で、「殺されるかもしれない」などと身に危険が及ぶ可能性を訴えていました。

上村さんは去年の秋以降、18歳の少年らと一緒に遊んでいましたが、警察はこのトラブルをきっかけに関係が急速に悪化し、18歳の少年が上村さんを逆恨みするようになった可能性があるとみて、この1か月余りのいきさつを詳しく調べています。

警察によりますと、18歳の少年は事件について、「当時のことは今は話さない」と答えているということです。