滝実法相は27日、2人の死刑を執行したと発表した。執行は8月3日以来で、滝法相の就任後2回目。野田佳彦内閣で執行されたのは計7人となった。

 執行されたのは、福島県須賀川市で1994~95年に共同生活していた信者4人を殺害、2人を死亡させたとして殺人や傷害致死罪などが確定した祈とう師江藤幸子死刑囚(65)と、熊本県宇城市で2003年、男女2人を殺害し、現金を奪ったとして強盗殺人罪などが確定した松田幸則死刑囚(39)。

 滝法相はこれまで、死刑執行について「司法が出した結論を行政が無視するわけにはいかない」と述べていた。

 民主党政権では、千葉景子法相(当時)在任時に2人の死刑が執行された10年7月以降、短期間で法相が交代したり、死刑に慎重な法相が続いたりしたため、約1年8カ月にわたり執行はなかった。

 滝法相の前任の小川敏夫法相は3人の執行を命令、今年3月29日に執行された。


 熊本県宇城市で2003年、男女2人を殺害して現金を奪ったとして強盗殺人罪などで死刑が確定し、27日に福岡拘置所で執行された松田幸則元死刑囚(39)が、事件の被害者、遺族などへの謝罪や臓器提供の希望をつづった手紙を、執行直前に関係者へ送っていたことが分かった。

 手紙の消印は19日付。事件について「取り返しのつかないことをしたと強く後悔している」とし、被害者の冥福を日々祈っていると記述。一方で、独り暮らしをしているという母親のことを気遣い「母のことを思うと申し訳なさと自分に対する腹立たしさから気が狂いそうになってしまいます」と書いている。

 また死刑執行後に「私の臓器を使って一人でも多くの人が助かってくれたら、思い残すことはありません」とし、臓器提供の意思を表明。死刑執行は少なくとも2週間前までに告知してもらい、方法も薬物注射にしてほしいとの希望も記していた。

 死刑制度については「自分がやったことに対してはそれ相応の償いが必要」と、賛成の考えを示し、代替刑として仮釈放のない終身刑を導入することについては「ある面で死刑よりもむごい刑罰」とした。

 法務省などによると、死刑囚の臓器提供が行われたケースはない。死刑執行の告知は直前の当日朝に行われ、執行方法は絞首。拘置施設内に設けられている刑場で執行される。 



 滝実法相は27日、2人の死刑を執行したと発表した。執行は8月3日以来で、滝法相の就任後2回目。野田佳彦内閣で執行されたのは計7人となった。

 執行されたのは、福島県須賀川市で1994~95年に共同生活していた信者4人を殺害、2人を死亡させたとして殺人や傷害致死罪などが確定した祈とう師江藤幸子死刑囚(65)と、熊本県宇城市で2003年、男女2人を殺害し、現金を奪ったとして強盗殺人罪などが確定した松田幸則死刑囚(39)。

 滝法相は記者会見で、2人を選んだ理由を「極めて悪質で残忍。社会的な反響も大きかった」と説明した。