フジテレビは31日、8月1日未明に放送予定だったアニメ「PSYCHO―PASS サイコパス新編集版」第4話の放送を中止し、第5話を繰り上げて放送すると発表した。

 同局広報部は、長崎県佐世保市の同級生殺害事件を受けて、「内容が現在放送するのにふさわしくないと判断した」としている。今後の放送も予定していないという。


 7月31日、フジテレビで放映中のアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版」の第4話が放送されないことが発表された。

【放送休止を伝える告知文】

 今週放送予定だった第4話が、長崎県佐世保市で発生した女子高生殺害事件を想起される内容のため、現在放送するにはふさわしくないと判断した。来週放送予定の第5話を繰り上げて放送する。今後第4話の放送の予定はないとのこと。

 公式サイトでも第4話の放送は「編成上の都合により休止」としている。なお、フジテレビオンデマンドとdアニメストアでの配信については、今回の第5話の繰上げ放送を受けて、第4話と第5話を同時に8月1日正午より配信するとアナウンスしている。


 アニメ「PSYCHO-PASS」の公式ホームページは31日、1日深夜に放送予定だった「PSYCHO-PASS 新編集版」(フジテレビ系)第4話の放送を休止することを発表した。

 今回の放送休止について、同アニメのツイッター公式アカウントでは「内容的に現在放送するのにふさわしくないという判断があり、来週放送予定の第5話を繰り上げて放送することになりました」と説明している。

 第4話では女子高生が同じ学校の生徒を殺害する猟奇殺人事件が描かれており、長崎県佐世保市での高1少女による同級生殺害事件の影響を鑑みての判断とみられる。

 第4話について公式サイトでは今後の放送の予定はないと説明。またツイッターでは「フジテレビオンデマンドとdアニメストアでの配信については、今回の第5話の繰上げ放送を受けて、第4話と第5話を同時に8月1日正午より配信致します」とアナウンスしている。

「PSYCHO-PASS」は人類の精神状態が数値化され管理されるようになった近未来を舞台に、犯人を捕まえる実動部隊となるも犯罪者になりきれない危険もはらむ「執行官」と彼らを監視・指揮する「監視官」たちの姿を描いたSFアニメ。

 7月から2012年10月~13年3月までに放送された第1期シリーズ22話を1時間番組の11話に再編集した「PSYCHO―PASS サイコパス 新編集版」が放送されている。


 フジテレビは31日、同日深夜放送予定だったアニメ「PSYCHO―PASS サイコパス 新編集版」の第4話の放送を休止、第5話を繰り上げて放送することを明らかにした。

 長崎県佐世保市で女子高生が同級生の女子に殺害された事件を受け、「内容が現在は放送にふさわしくないと判断した」としている。


 フジテレビは31日、8月1日未明に放送を予定していたアニメ「PSYCHO―PASSサイコパス新編集版」第4話を放送せず、第5話を繰り上げて放送すると発表した。

 同局は「内容的に現在放送するのにふさわしくないという判断があった」と説明した。今後も放送の予定はないという。

 同アニメは2012~13年に放送された全22話を再編集したもので、長崎県佐世保市の事件を想起させる描写があったためとみられる。 


 テレビアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版」(フジテレビ系)の第4話が放送されないことが2014年7月31日、公式ホームページ上で発表された。

 長崎県佐世保市で起きた女子高生殺人事件を想起させる内容だったためとみられる。

■公園にバラバラ遺体を「展示」

 「PSYCHO-PASS サイコパス」は人類の心理状態や性格的傾向が数値化された近未来を舞台にした作品。犯罪者を捕まえる実動部隊となるも、自らが犯罪者となりかねない危険もある「執行官」と、そんな執行官を監視・指揮する「監視官」たちの姿を描いている。

 「新編集版」は2012年に放送した第1期シリーズ全22話を1時間番組の11話に再編集したもので、7月10日から深夜枠でスタートした。

 8月1日には第1期シリーズの第7話、8話にあたる内容が放送される予定だったが、前日の7月31日に「編成上の都合により休止とさせて頂きます」との告知が公式ホームページに掲載された。

 アニメの公式ツイッターアカウントによると「内容的に現在放送するのにふさわしくないという判断」があったといい、1日は第5話を繰り上げて流すという。

 突如「お蔵入り」となってしまった第4話は、女子高生による同期生殺害事件を描いたものだった。

 物語は、1週間前から行方不明になっていた女子高生が公園で遺体となって発見されたところから始まる。遺体は頭部と両腕が切断された状態で「芸術作品」のように加工され、飾り付けられていた。

 犯人は同じ全寮制の女子高等学校に通う少女だった。彼女はその後、同期生3人についても頭部などをバラバラにして「展示」。相手に恨みを持っているわけではないようで、殺人行為を楽しむような姿が印象的に描かれていた。

 女子高生が同期生を殺害するという内容、殺害後に遺体の一部を切断するという描写から、佐世保の事件を連想する人も少なくないだろう。そうした事情から、番組側は放送の自粛を決めたようだ。

 監督の塩谷直義さんは31日、「エンターテイメントを制作している以上は、時勢に関わらず放送して楽しんでもらえるモノを作り、皆様にお届けする。それが出来ないのは、ただただ監督の責任です。申し訳ありません」と謝罪ツイートを投稿している。

4話配信予定見送るサイトも

 インターネット上では公式発表前から放送休止が危惧されていた。実際に休止が決定すると、楽しみにしていたファンから賛否の声が寄せられた。

  「流石に今あの内容をやるのはね」
  「それだけ社会を騒がせているということだからしょうがない」
  「適切な判断だと思います」
  「放送してあらぬ批判を受けるよりはマシ」

などと理解を示す声も多いが、

  「やめてよ めっちゃ楽しみしてたのに!!!! 」
  「これ休止されると前後の話が完全に繋がらない」
  「そもそもサイコパスは、世の風潮が妙な方向に走ってるから、その警告も含めた風刺もしている作品なのに、残念だ」

といった声も目立つ。

 公式ツイッタ―によると、第4話はフジテレビオンデマンドで8月1日正午から第5話と同時に配信されるという。ただし、同じく配信が告知されていた「dアニメストア」ではその後、配信の見送りが発表された。

 事件を受け、残虐な場面を含むアニメの放送が自粛されるケースはこれまでにもあった。2007年には、京都府で16歳の少女が父親を斧で殺害する事件が起きた影響から人気アニメ「ひぐらしのなく頃に」が放送休止となった。


 フジテレビ系で放送中のアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス新編集版」第4話の放送が長崎県佐世保市の同級生殺害事件を受けて放送中止となった件で、同アニメの監督を務める塩谷直義氏は31日、自身のTwitterで謝罪した。

 31日深夜に放送予定だった第4話は、女子高生の猟奇殺人事件をめぐるストーリーだった。同日、同アニメの公式Twitterは、「内容的に現在放送するのにふさわしくないという判断があった」と放送中止を発表。次週放送予定の第5話を繰り上げて放送し、今後第4話を放送する予定もないと伝えた。

 放送中止について塩谷氏は、「エンターテイメントを制作している以上は、時勢に関わらず放送して楽しんでもらえるモノを作り、皆様にお届けする。それが出来ないのは、ただただ監督の責任です」と謝罪している。



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テレビ放送が中止となったアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス新編集版』第4話。10月からは第2シーズンが放送予定。冬には劇場版も公開される ※この画像はサイトのスクリーンショットです
長崎県佐世保市で発生した高1女子生徒殺害事件の影響で、フジテレビは、7月31日深夜に放送予定だったアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス新編集版』第4話の放送を中止。第5話を繰り上げて放送した。

『踊る大捜査線』シリーズの監督でもある本広克行氏が総監督を務める『サイコパス』は、2012年10月から2013年3月にかけて第1シーズンが放送。現在は、その新編集版が放送されている。

『サイコパス』の公式ツイッターでは、新編集版の第4話について「内容的に現在放送するのにふさわしくない」との判断があったため、放送を中止したと説明。新編集版の第4話に相当する第1シーズンの第7・8話では、猟奇的に女子高生を殺害するシーンが含まれており、佐世保の事件との類似性が問題視されたものと思われる。

突然の放送中止で、楽しみにしていたファンからはブーイングも出ているが、その一方でツイッターでは、

「一般向け放送中止は仕方ないかな。見たい奴はBDかDVDで見るだろうし。でも効果あるのかな?」
「当然と言えば当然。内容を考えると普段『TV局敏感すぎじゃね?』と思う俺でも放送したら『TV局どうかしてる』と思うレベル。タイムリー過ぎたな」

など、第1シーズンでの放送内容を知るファンからは、この措置はやむを得ないとの反応もかなり多かった。

これまでも、実際に発生した事件の影響でアニメの放送が中止されたケースがある。たとえば、2007年9月には、京都で発生した16歳の少女が父親を殺害する事件の影響で、アニメ『School Days』の最終話の放送が中止された。同作品は愛憎劇の末に猟奇的な殺人に発展するという内容だった。

また、同時期にはアニメ『ひぐらしのなく頃に解』の放送が、ネットしていた数局で打ち切られている。明確な理由は明らかにされていないが、『School Days』と同じく京都の事件が影響しているといわれている。

テレビでの放送は中止となった『PSYCHO-PASS サイコパス新編集版』第4話だが、フジテレビオンデマンドでは8月1日正午より第5話と同時に配信されるとのことだ。


 7月31日、フジテレビで放映中のアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版』第4話が地上波での放送を中止した件について、これまでの報道では、長崎県佐世保市で発生した女子高生殺害事件を想起する内容のため、現在放送するにはふさわしくないという判断とされている。フジテレビ広報部に確認の電話をしたところ、担当者は「各社に質問事項をファックスしてもらうよう、お願いしている」というので、早速ファックスで今回の放送中止に関する質問事項を送付したが、返ってきたのは予想通りの短文回答であった。

【回答】
「番組の内容が現在放送するにはふさわしくないと判断し、第4話を休止し、来週放送予定の5話を放送いたしました。編成に関する詳細についてはお答えしておりません。」

 こちらから送付した質問事項では、第一に確認として、今回の放送休止は佐世保での事件の影響によるもので間違いないかを問うたのが、それについても同社は言及を避けた。つまり、いくつかの報道やネットでの書き込みでは「佐世保の事件が原因」となっているのだが、同社はそれすら公的には認めなかった。

 これまで筆者はアニメの放送をめぐる事件で、さまざまな取材を行ってきた。なにか世の中を震撼させる事件があれば、すぐに事件を想起させうる作品の放送を中止するのは、テレビ局においては定番ともなっている。

 そして、こうした時にテレビ局が放送中止の理由について明確なコメントを返さないのも、もはや定番の出来事である。2007年には、京田辺市で起きた16歳の少女による父親殺害事件の影響で、放送中だったアニメ『School Days』『ひぐらしのなく頃に解』が軒並み放送中止になる事件が起きた。この時も各局に取材をしたが、まともに放送中止の理由を回答したのはテレビ埼玉だけだった。『School Days』の放送を中止し「Nice boat.」でネタにもなったテレビ神奈川に至っては、電話に出た担当者が「あ、決まった回答があるのでちょっと待ってください」と、電話の向こうで紙を探すという芸を見せてくれた。

 一方、事例の性質は異なるが、今年に入って『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』のエロ表現が過激過ぎるとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)・青少年委員会の審議入りとなったことについて、本作を放送をしていたTOKYO MXの回答はとても丁寧なものだった。(参照/http://otapol.jp/2014/02/post-537.html)

 テレビ局の側にしてみれば、あくまでスポンサーをつけて番組を放送しているだけで、物議を醸すようなことは避けたいというのが本音であろう。もちろん凄惨な事件を想起させる作品の放送については、視聴者の精神的な二次被害などを配慮しなければならない。しかし一方で、その作品について放送中止になったものとしての“レッテル貼り”が行われてしまうのも事実だ。

 こうした中で、意外な展開だったのは、『PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版』の監督である塩谷直義氏が7月30日、突如、自身のTwitterで謝罪の弁を述べたことだ。塩谷氏は、Twitterで次のように記している。

「エンターテイメントを制作している以上は、時勢に関わらず放送して楽しんでもらえるモノを作り、皆様にお届けする。それが出来ないのは、ただただ監督の責任です。申し訳ありません。」

 いわば、制作側のスタッフの一人に過ぎない監督が、製作委員会も飛び越えて謝罪を述べるのは、異例のこと。当件について、放送中止の是非やテレビ局の自主規制を含め、引き続き取材を続けていく。
(取材・文/昼間 たかし)
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