長野県の諏訪マタニティークリニックが行っている、夫の父親からの精子提供による不妊治療の妊娠率が38%を超えていたことがわかった。

 諏訪マタニティークリニックでは、無精子症の夫の父親から精子の提供を受け、体外受精した受精卵を子宮に戻す治療法で、去年までに79組の夫婦から118人が誕生している。クリニックによると、この治療1回あたりの妊娠率は38.2%で、これは、他の医療機関で匿名のドナーから精子の提供を受けて行われている人工授精の1回あたりの妊娠率約5.4%(日本産科婦人科学会まとめ) を、大きく上回っている。

 また、この治療法で2回出産した夫婦が17組、3回、4回出産した夫婦も1組ずついるほか、夫の兄弟から精子の提供を受け、治療した夫婦も28組いるという。

 31日午後、学会で発表される予定。


 長野県の諏訪マタニティークリニックで夫が無精子症の夫婦に、夫の父親から精子の提供を受け、子供をもうける治療を行い、79組が出産、118人の子供が生まれていたことがわかった。

 これは夫が無精子症の夫婦に行われる治療で、夫の父親から精子の提供を受け、妻から取り出した卵子と体外受精を行った後、妻の子宮に受精卵を戻す不妊治療。諏訪マタニティークリニックによると、1996年から去年までに、夫の父親から精子の提供を受け治療した夫婦は110組で、うち79組から118人の子供が生まれたという。匿名の第三者から精子提供を受け人工授精を行う不妊治療は、65年前から行われている。

 諏訪マタニティークリニックの根津八紘院長は、「体外受精の方が人工授精よりも妊娠率が高い。適切な情報提供とカウンセリングのもと、治療法や精子提供者が匿名か特定者かなど選択できることが望ましい」と話している。31日の学会で発表する予定。


 長野県の諏訪マタニティークリニック(根津八紘院長)で昨年までの17年間、不妊治療を行う79組の夫婦が夫の父親からの精子提供で出産し、118人の子どもが生まれたことが28日、分かった。根津院長が31日に開かれる日本受精着床学会で発表する。

 クリニックは1996~2013年、夫に精子がないなどの夫婦110組で、夫の父親の精子提供による体外受精を実施。86%に当たる95組が妊娠し、72%に当たる79組が出産に至った。うち19組は複数回出産した。 

 ほかに28組で夫の兄弟からの精子提供、8組でその他の人からの提供で体外受精を行った。

 第三者の精子提供に関する法規制はない。厚生労働省は2003年、匿名の第三者からの提供は認めるが、兄弟らからの提供は人間関係が複雑になりやすいとして当面認めないとする報告書を出している。日本産科婦人科学会は、匿名の第三者から提供を受け妻の子宮に入れる人工授精のみを認めている。


 無精子症の夫の父親から精子提供を受けて110組の体外受精を行った諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘院長は31日、東京都内で記者会見し、提供者を父親とした場合の利点を「利害関係の問題が少なく、夫とのつながりがある」と説明した。

 家族関係が複雑になる恐れを指摘されているが、根津院長は「(夫と父親の)人間関係がしっかり構築されていれば、子どもも理解できるのでは」と話した。

 110組の夫のうち81人の無精子症の原因は不明で、12人は染色体異常、5人はがんの治療、2人は脊髄損傷などだった。提供した夫の父の年齢は50代が20人、60代73人、70代17人。