2月7日開幕の冬季五輪の舞台となるロシア南部・ソチの市長が、「ソチにはゲイ(同性愛者)はいない」などと英BBCの取材に答えた。ソチ五輪をめぐっては、ロシアで性的少数者の差別につながる恐れのある法律が昨年成立し、世界各地でボイコット運動が起きた。市長の発言は、新たな波紋を広げそうだ。

 BBCは「プーチンのゲーム」と題し、ソチ五輪をめぐる開発利権や汚職などの問題点を報告する番組を制作。その中で、ソチのパホモフ市長にもインタビューした。

 BBC電子版によると、記者は「ソチではゲイの人たちは自身の性的指向を隠さざるを得ないのか」と質問。市長は「(ソチがある)カフカス地域ではそんなこと(同性愛を公言すること)は許されない。それにソチにはゲイはいない」と答えた。





 【モスクワ=佐々木正明】冬季五輪が2月7日に開幕するロシア南部ソチのアナトリー・パホモフ市長は27日までに、英BBC放送のインタビューで「同性愛者はあなた方の世界での話であり、われわれが住んでいる街に同性愛者はいない」と断言し、「同性愛者はもちろん歓待する。しかし、われわれの歓迎は、ロシアの法律を順守する者に向けられる」と述べた。

 ロシアは昨年、18歳以下に同性愛の情報を宣伝すると罰金が科される同性愛者宣伝禁止法を施行し、欧米で反発や懸念が深まっている。