兵庫県川西市で昨年9月に県立高校2年の男子生徒(当時17歳)が自殺したのはいじめが原因だったとして、両親が、県、当時の校長と担任教諭、侮辱の非行事実で神戸家裁に送致された同校3年の少年3人らを相手取り、慰謝料など計約8900万円の損害賠償を求める訴えを、近く神戸地裁に起こすことがわかった。

 県警の捜査によると、少年3人は男子生徒を「ムシ」と呼んだり、椅子の上に死んだ蛾(が)を置いたりするなど、他の生徒の前で公然と侮辱したとされる。

 学校が設置した第三者委員会は5月、3人のいじめを認めたものの、「生徒はいじめにより精神的苦痛を受け、無力感を覚えていたのは間違いないが、自殺と関連付けることは困難」と結論付けた。

 これに対し、両親は「いじめがなかったら、息子は自殺していない」と反論し、加害少年の行為が自殺の原因であり、県と元校長、元担任教諭らはいじめがあったかどうかの確認を怠ったと主張。さらに、生徒の自殺後、元校長から「不慮の事故」として公表すると打診され、精神的苦痛を受けたとしている。生徒の母親は「なぜ息子が死ななければいけなかったのかを明らかにし、息子の無念を晴らしたい」と話している。




 兵庫県川西市の自宅で昨年9月に自殺した県立高校2年の男子生徒=当時(17)=の両親が、いじめが原因として、当時の同級生3人と担任らに計約8800万円の損害賠償を求め、神戸地裁に提訴することが25日、分かった。12月4日にも提訴する。

 父親は「いじめを見過ごした学校の管理責任を追及していきたい」と話している。

 訴状などによると、男子生徒は昨年4月以降、同級生から「ムシ」と呼ばれ、ガの死骸をいすの上に置かれたり、紙の上に載せた虫を口元に差し出され「仲間やろ、食べろや」などと言われたりするいじめを受け、同年9月2日に自殺した。高校は、ほかの生徒からいじめの情報を得ていたが、適切な対応を取らなかったとしている。

 今年5月、兵庫県教育委員会が設置した第三者委員会は、いじめがあったことは認定したが自殺との因果関係は否定、県警は同級生3人を侮辱容疑で書類送検した。現在、神戸家裁で少年審判が続いている。