【1月31日 AFP】こんなに景気が悪ければ、わらにもすがりたくなる――。過去60年間で最悪の景気後退局面にあるドイツでは、ペール・シュタインブリュック(Peer Steinbrueck)財務相が議会中に宝くじを見ている様子が撮影され話題となっている。

 ドイツでは、史上3番目に高額な1等3500万ユーロ(約40億円)の宝くじが大人気となっているが、この魅力には閣僚でも抵抗できなかったようだ。

 シュタインブリュック財務相は、議会で貧困根絶についての議論が行われている最中に、宝くじを確かめている姿をカメラにとらえられた。この写真は、ドイツで最大部数を誇る日刊紙ビルト(Bild)と経済紙ハンデルスブラット(Handelsblatt)の1面に掲載された。

 残念なことに、シュタインブリュック財務相が1等を引き当てたとしても、ドイツが景気対策の財源として新たに抱える負債にとってはスズメの涙ほどにしかならない。この金額は360億ユーロ(約4兆1500億円)に上り、これをまかなうためには、同財務相は1等を1000回以上当てなければいけない計算になる。

 ただ、関係者はAFPに対し、「まったく個人的な問題だ」と語っており、国のためにという気持ちはないようだ。(c)AFP