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橋下徹代表代行率いる「日本維新の会(維新)」は、大阪での大躍進は間違いなさそうだ。序盤情勢では、大阪1-10区のうち、自民党と大接戦になっている大阪4区と、公明党との選挙協力で擁立を見送った3選挙区を除いて全勝する勢い。あおりを受け、民主党は7区の藤村修官房長官と、10区の辻元清美元国交副大臣が劣勢を強いられている。

 「地元での橋下人気は爆発的だ。さらに大阪の各選挙区には公明票が約3万票あり、これが維新に上乗せされるため、圧倒的に強い。民主党には3年半の失政が直撃し、基本的には『維新vs自民党』の争いだ」

 在阪ジャーナリストは大阪の情勢をこう語った。当落予測は別表の通り。小沢一郎代表率いる「国民の生活が第一」が丸ごと合流する「日本未来の党(未来)」の候補も苦しい。

 最激戦区は10区だ。自民党から維新にくら替えした松浪健太前衆院議員と、民主党の辻元氏、自民党新人で早稲田大学創始者の大隈重信の玄孫にあたる外科医の大隈和英氏が三つどもえの戦いを展開している。

 道州制が持論の松浪氏は、橋下氏との連携を強調。辻元氏は維新の石原慎太郎代表を「日本の核保有が持論だ」などと批判し、リベラル票を掘り起こす戦略。大隈陣営は「松浪氏は長年自民党に支えられながら、後ろ足で砂をかけて出ていった」(府議)と、「打倒・松浪」で燃えている。

 在阪ジャーナリストは「アンチ松浪、アンチ辻元も相当数いる。全員にチャンスがありそうだ」と分析した。

 7区では、藤村氏に、維新新人の上西小百合氏が挑む。「福娘」「愛染娘」などのキャンペーンガールを務め“浪速のエリカ様”の異名を持つ。

 府政関係者は「吹田市や摂津市がある7区には、橋下氏と激しく対立する大阪市職員組合員が多く住んでいる。藤村氏は組合に支えられているうえ、野田佳彦内閣の要である官房長官。橋下氏は重点選挙区として力を入れている」と話した。

 実際、橋下氏は「太陽の党」との合流後、初の街頭演説を吹田市で行った。内閣の大番頭が、落選の憂き目にあうのか。

 旋風を巻き起こしている維新だが不安もある。太陽と合流した際、「企業・団体献金禁止」などの重要政策が一時、変遷したうえ、公認候補の実力が未知数で「玉石混交」「橋下ベイビーズ」などのレッテルを貼られつつある。資金難から公認を辞退する候補者も出た。

 在阪ジャーナリストは「候補者を隠し、橋下、石原両氏の二枚看板で風を起こす戦略は、限界がくるのではないか。2、9区では、自民党が維新を逆転する可能性もある」と話す。

 維新は本拠地で守りの選挙になっていないか。

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藤村修官房長官(民主党)

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辻元清美元国交副大臣(民主党)

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小沢一郎元民主党、国民の生活が第一代表(日本未来の党)

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松浪健太衆院議員(日本維新の会)

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大隈和英(自民党)

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大隈重信元首相

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上西小百合(日本維新の会)
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